2021年6月25日号 Vol.400

没入型インスタレーションが目白押し!
「スーパーリアル」
「ハッピー・ゴー・ラッキー」

①キュナード・ビルが会場の「スーパーリアル」 (Photo courtesy of SuperReal)

経済再開宣言が行われたニューヨークで、没入型インスタレーションが目白押し。本紙前号では2つのバーチャル・ゴッホ展を紹介したが、続いてもう2つの体験型バーチャル展を紹介しよう。



スーパーリアル

2019年夏、期間限定で開催されたインタラクティブ・アート「スーパー・リアル」=写真①、②=が、6月16日(水)に再開。最先端のデジタル技術を駆使して空間を演出するマルチメディア・スタジオ「モーメント・ファクトリー」(本社:モントリオール、カナダ)が手がけたもの。1921年に建てられた歴史的建造物のキュナード・ビルディングを会場に、プロジェクション・マッピング技術とアートを融合。1万2000スクエアフィートのスペースには、ビル群、水中、雷雨、花畑などの映像が次々と投影される。45分間に渡って展開されるビジュアルは5つのテーマに分かれており、それぞれ異なる物語を紡ぐ。現実と超現実の境界線を曖昧にするデジタル・ドリームの体験だ。

床が鏡張りのため、ハイヒールでの入場は不可。3歳以上の来場者にマスク着用を義務付けており、館内では6フィートのソーシャルディスタンシングを奨励。入場は時間予約制で、会場でのチケット販売は無い。ワクチン接種完了やコロナ感染陰性などの証明書は必要ない。

②キュナード・ビルが会場の「スーパーリアル」 (Photo courtesy of SuperReal)

ハッピー・ゴー・ラッキー

2018年初夏、期間限定で開催されたアート・インスタレーション「ハッピー・ゴー・ラッキー」が、6月23日(水)に再開。手がけたのは、コンサートやアート展の企画・制作を行う「サニーヒュース」(本社:ブルックリン、ニューヨーク)。巧みに鏡を使用し、光と色を反射させた「ダイヤモンド・パレス」、花のオアシス「ペトリコール」、貝殻に座り海を感じる「シルバー・オーシャン」、幾何学的模様で錯視を引き起こす「イリュージョン」など、テーマが異なる8つの部屋を展開。中でも「カレイドスコープ(万華鏡)」=写真②=では、360度の没入型体験が楽しめる。

すべての来場者にマスク着用を義務付けており、入場は時間予約制。滞在1時間まで。ワクチン接種完了やコロナ感染陰性などの証明書は必要ない。

③「ハッピー・ゴー・ラッキー」の万華鏡の部屋 (Photo courtesy of Happy-Go-Lucky Exhibit)

SuperReal
■9月15日(水)まで 月火休業
■会場:Cipriani 25 Broadway
 25 Broadway
■13歳以上:$35、4-12歳:$27
 3歳以下:午後4時半まで無料
https://superrealnyc.com

Happy-Go-Lucky Exhibit
■8月18日(水)まで
■会場:32 Mercer St.
■16歳以上:$31(金〜日$35)
 4-15歳:$17、3歳以下:無料
 ※16歳未満の入場には
 18歳以上の同伴が必要
https://happygoluckyexhibit.com


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