2022年6月24日号 Vol.424

領事館から在留邦人へ
治安情勢に関する注意喚起
FBI、NYPDに邦人保護要請

昨今の不安定な治安状況を踏まえ、在ニューヨーク日本国総領事館が、ニューヨーク市警(NYPD)や米連邦捜査局(FBI)に、邦人安全確保への協力を要請するとともに、在留邦人にも注意を喚起している。

市警が発表した5月の犯罪統計によると、主要7犯罪(殺人、強姦、強盗、加重暴行、侵入窃盗、多額窃盗、自動車盗)全てにおいて、対前年同期比で増加している。7犯罪の合計が昨年は8149件だったのが、今年は1万414件に増えている。

一方で、発砲事件は昨年の172件から今年は118件、ヘイトクライムは73件から63件、そのうち対アジア系のヘイトクライムは15件から7件と、いずれも減少している。



増加する銃撃事件

今年に入り、全米各地で4人以上が死傷する「マス・シューティング」が断続的に発生している。最近の米メディアの報道によると、今年5月までの銃を使った事件は、すでに昨年1年間の総数と同じで、確実に増加している。

ニューヨーク州内でも、5月14日バッファロー市でスーパーマーケット銃撃事件が発生。6月4日にはフィラデルフィア市でギャング同士の夜間銃撃事件が起こっている。

こうした事件の発生場所や時間は特定できるものではなく、予め安全対策を講じることは難しい。それでも、常に安全対策に留意し、危険な場所に近付かないこと、特に夜間の外出は極力控えるようにと、領事館は在留邦人に呼びかけている。

911では日本語通訳も待機

有事の際、緊急通報で英語でのコミュニケーションに不安がある場合でも、911に電話し「Japanese、 Please」と言えば、通訳を通じて日本語で対応してもらえる。

在ニューヨーク日本国総領事館
■299 Park Ave. 18th Fl.
 New York, NY 10171
■TEL: 212-371-8222
www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/html


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