2018年6月15日号 Vol.327

佐賀の染色展「祝いを彩る」
幟や半纏タペストリーなど90点以上展示

作品


染色展「祝いを彩る 日本・佐賀の染色展」が、6月14日(木)から20日(水)まで、日本クラブ内日本ギャラリーで開催される。
主催団体「日本・佐賀の染色を広める会」代表の城島守洋氏は、創業百年以上になる城島旗染工の4代目。日本の染色文化を海外に広めたいと、これまでもイタリアのミラノやトルコのイスタンブールで展覧会を開催してきた。今回は、海外展示3回目となる。
祝い事のための染色は、端午の節句の武者幟(のぼり)や、正月や豊作を祝う神社幟、大漁を祝う進水式の旗など、神事の式典に使われる。今回展示されるのは、神事と伝統を融合し、デザインにアレンジした幟や半纏(はんてん)、タペストリーなど、90点以上。
「ジャパンスタイル・アジアンカラー」と題した大胆な図柄と、鮮やかな色彩の作品群だ。昔ながらの染色技法「本染め」作品に加え、シルクスクリーンの型プリントとの混合手法による作品が展示される。
「本染め」とは、のりで模様を描き、刷毛でむらなく染め、乾燥したらのりを洗い流すという、時間がかかる手法。熟練職人が丁寧に仕上げる。城島氏は、「伝統文化を守るため、手作業にこだわりたい」と話している。

■6月14日(木) ~20日(水)
■会場:日本ギャラリー(日本クラブ内)
 145 W. 57th St.
■TEL: 212-581-2223
■入場無料
info@nipponclub.org
www.nipponclub.org



HOME