2018年6月15日号 Vol.327

参加するユニークなアート
ホットドッグを無料で
「アーウィン・ワーム:ホットドッグ・バス」

ホットドッグ・バス
ホットドッグ・バス

ブルックリン・ブリッジで
ブルックリン・ブリッジ・パークで

ホットドッグ
無料で配布されたホットドッグ


オーストリアのアーティスト、アーウィン・ワームによる「ホットドッグ・バス」が6月9日(土)、ブルックリン・ブリッジ・パークに出現。土・日の正午から午後6時、8月26日(日)までの限定「運行」だ。

1954年生まれ、オーストリアのウイーンとリンバーグを拠点に活動するワーム。作品を「展示」するだけでなく、観客を絡めて再定義させる作風がユニーク。中でも、「ワン・ミニッツ・スカルプチャー」シリーズでは、冷蔵庫に頭をつっこんで完成する「アイス・ヘッド」、ピンクのぬいぐるみを頭上に乗せて完成する「セラピー・オブ・ホープ」など、日常ではあり得ない行動を鑑賞者へと促す。また、溶けた家やビルを彫刻にした「メルティング・ハウス」、車に丸みをもたせた「ファット・カー」シリーズは、日常的なオブジェクトを擬人化し、形状を変化させた作品だ。
この「ホットドッグ・バス」は、「ワン・ミニッツ・スカルプチャー」のコンセプトと、「ファット・カー」を組み合わせたもの。2015年、フォルクスワーゲンのマイクロバスを改造して「カレー・バス」として誕生。お披露目された当時は、「カレー」を配布した。今回は、アメリカでの展示に合わせ、「ホットドッグ」を無料提供、実際に食べてもらうことでアートが完成する。「ヨーロッパ食文化のアイコン」というソーセージと、アメリカを代表するストリートフードのホットドッグ。両国の食文化を想起させると同時に、「食べる」という行為をアートに取り入れた風変わりな作品。

Erwin Wurm: Hot Dog Bus
■8月26日(日)まで
 土・日のみ 12pm〜6pm
■会場:Brooklyn Bridge Park
 土:Pier 1
 日:Pier 5
www.publicartfund.org



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