2018年6月15日号 Vol.327

六本木男声合唱団ZIG-ZAG
コンサート「最後の手紙」
カーネギーで平和を願う

黒部

黒部

黒部

黒部
団長の三枝成彰氏


日本のアマチュア合唱団「六本木男声合唱団ZIG-ZAG」(三枝成彰団長)が、6月8日(金)カーネギーホールで、「最後の手紙―ザ・ラスト・メッセージ」と題したコンサートを行った。

タイトルでもある「最後の手紙」は、ドイツの編集者ハンス・ワルター・ベアが出版した書籍「人間の声」を基に、三枝成彰団長が作曲したもの。13曲(13人の手紙)構成。指揮は大友直人が務めた。
この書籍は、第二次大戦中の兵士らが残した手紙202通をまとめたものだ。「最後の手紙」の初演は2010年。フランス、アメリカ、ブルガリア、ポーランド、イタリア、中国、イギリス、朝鮮、(旧)ソビエト、ドイツ、トルコの兵士らの手紙があり、日本人兵士のものも2通ある。

当日会場は2800人の来場者で埋まった。駐米各国大使らの姿もあった。
演奏中はステージ後方に、「最後の手紙」の歌詞(英語、日本語) が映し出された。会場には、「二度と戦争を起こしてはならない」という共通の願いが溢れた。

三枝団長の終演後、「創設20年近くなりますが、カーネギーホールで歌う夢を実現でき、団員全員が感動しています。今後、北京や平壌、ソウルでもコンサートを行いたい」と語った。

7月 18 日には、東京のサントリーホールで演奏する予定だ。


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