2019年6月14日号 Vol.354

カンフーとダンスを融合
会場は話題の「The Shed」
「ドラゴン・スプリング・フェニックス・ライズ」

ドラゴン・スプリング・フェニックス・ライズ
Image Courtesy of Dragon Spring Phoenix Rise

ドラゴン・スプリング・フェニックス・ライズ
シー・ゼン・チェン監督(左から3人目)とキャスト


カンフーとダンスを融合させたミュージカル「ドラゴン・スプリング・フェニックス・ライズ(DSPR)」が6月22日(土)から7月27日(土)まで上演される。世界初演。会場は、ハドソンヤードにオープンした話題のシアター「ザ・シェッド(The Shed)」だ。

クイーンズのフラッシングに潜む秘密組織。人間の生命を拡張させる魔法を持ち、双子のきょうだいは、その力を制御するため、闘いに巻き込まれていく。火と水、生と死、新と旧など、相反する二面性がテーマ。異国の地で懸命に生きる移民の物語でもある。

監督は中国生まれで、現在はニューヨークを拠点とするシー・ゼン・チェン。脚本はアニメ映画「カンフー・パンダ」のジョナサン・エイベルとグレン・バーガーが手掛けた。舞台デザインは、鈴木幹子・マクアダムス。同作のため特別に設計した舞台では、前後左右だけでなく上方にもスペースを求め、立体的にストーリーを展開する。
 音楽はシーア。これまでにビヨンセ、カニエ・ウェスト、ブリトニー・スピアーズ、ケイティー・ペリーらに楽曲を提供、グラミー賞に9回ノミネートされた。

6月6日、42丁目のスタジオで行われた記者会見には、チェン監督ほか、「ザ・シェッド」の芸術ディレクター兼最高経営責任者のアレックス・プーツも参加。「クリエイティブチームやキャスト、それぞれの思いが相乗効果となり、新しい活力を生み出している」とプーツ。チェンは「映画やテレビに登場する多くの格闘技は、伝統に基づいています。この作品はそんな垣根を越え、スピーディーでダイナミック、新境地を切り拓く革新的なミュージカル。今こそ、新しい芸術を創造する時です」と、作品へかけた意欲を覗かせた。

Dragon Spring Phoenix Rise
■6月22日(土)~7月27日(土)
■会場:The Shed
 545 W. 30th St.
■Tel: 646-455-3494
■上演時間90分
■$25〜
theshed.org


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