2021年6月11日号 Vol.399

メモリアルデー墓参会
先駆者への感謝と敬意を

墓参会に出席した参加者たち

クイーンズ区マウント・オリヴェット日本人墓地で、5月31日のメモリアルデーに、恒例の墓参会が開かれた。今年はニューヨーク日系人会(JAA)を中心に、ニューヨーク仏教会、在ニューヨーク日本国総領事館、ニューヨーク日系ライオンズクラブ、ニューヨーク育英学園が参加し、共同で開催された。

1912年以来、毎年欠かさず続いている墓参会。昨年もパンデミックで市内に非常事態宣言が敷かれる中、クオモ・ニューヨーク州知事の「10人以下での宗教行事許可」に従い、行われた。
今年はニューヨーク州の経済再開に合わせ、山野内勘二大使をはじめ30人が参加。全員マスクを着用し、ニューヨーク仏教会イザベラ・バーナード副開教使の読経で、全員で献花した。



副開教使は、「墓石の前で、私たちの先駆者への感謝と敬意を表すことは大きな意味がある」と述べた。

また、山野内大使は挨拶で、今年5月に新設されたオンライン資料館「ニューヨーク日本人歴史博物館」(別記)について触れた。1860年に日本使節団が初めてニューヨークを訪問して以来、多くの日本人・日系人が移り住み、幅広い分野で影響を与え、日米関係に貢献してきた。その歴史を次世代に語り継ぐためのオンライン資料館だ。歴史的文書や写真、手紙、新聞記事などが保存・展示されている。

墓参の後は、毎年墓地の掃除ボランティアとして参加しているソプラノ歌手・田村麻子さんが、「千の風になって」「アベマリア」を歌い、墓地に眠る先駆者らに捧げた。

NY日本人歴史博物館 
https://www.historyofjapaneseinny.org


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