2022年6月10日号 Vol.423

JAA恒例・メモリアルデー墓参会
先駆者の意思引き継ぐ

(左から)バーナードNY仏教会住職、池宮NY仏教会住職、田村さん、滝田NY日系ライオンズクラブ会長、岡田NY日本人学校校長、NY総領事・森大使、佐藤JAA会長、岡本NY育英学園学園長、竹田JAA副会長

メモリアルデー恒例の墓参会が今年も5月30日、市内クイーンズ区マウント・オリヴェット日本人墓地で行われた。

この墓参会を主催するニューヨーク日系人会(JAA)は、1907年ニューヨーク日本人共済会として設立。今年で創立115年周年を迎える。1912年マウント・オリヴェット墓地内に、日本人墓地を当時の金額にして2500ドルで購入。この墓参会はそれ以来、毎年欠かさず行われている。今年で111年目だ。

2020年もパンデミックで市内に非常事態宣言が敷かれる中、州政府による「10人以下での宗教行事許可」に従って行われた。昨年は経済再開とともに、30人がマスクを着用して参加している。



今年の墓参会は、竹田勝男JAA副会長の司会で進められ、まず仏教会のチェリー池宮住職、イザベラ・バーナード住職が読経する中で、参加者がそれぞれ焼香と献花を行った。墓地は前日ボランティアが清掃しており、墓石には育英学園児童が作った日米の旗が飾られていた。

続いて、佐藤貢司JAA会長が挨拶し「私たち日本人が安心して住めるようになったのも、ニューヨークの先駆者のお陰です。ここに感謝の意を表し、今後もこの意思を引き継いでいきたいと思っています」と話した。

墓参会に駆けつけた森美樹夫在ニューヨーク総領事・大使は、先人が築いた日系社会の土台に感謝の意を表し、「日米の友好関係を一層深めていかなければならないとの思いを新たにした」と述べた。
岡田雅彦NY日本人学校校長、岡本徹NY育英学園学園長、滝田佳功日系ライオンズクラブ会長も、それぞれに挨拶を行った。

毎年墓地の掃除ボランティアとして参加しているソプラノ歌手・田村麻子さんが今年も参加し、「おぼろ月夜」など2曲を披露した。


HOME