2023年06月09日号 Vol.447

野外で写真が持つ可能性を追求
ポップアップ写真展
「フォトヴィル・フェスティバル」

① 「Asian Photographers Share The Stories Behind Their Names」シリーズ(Photo by KC of Yomitime)

今年12周年を迎える野外ポップアップ写真展「フォトヴィル・フェスティバル(Photoville Festival)」が6月3日(土)から始まり18日(日)まで開催中だ。ニューヨーク市内5区全域・20ヵ所以上の公園や街路を会場に、80を超える展示を企画。世界中から選出されたアーティストのユニークな作品を紹介するもので、野外の美しさと特異性を生かしたアート体験と、写真が持つ可能性を追求する。



展示に加え、オンライン・デモンストレーション、キュレーターによるツアー、アーティスト・トーク、ワークショップ、教育プログラムなども行われる。

ブルックリン・ブリッジ・パークでは、多くの作品を紹介。今回は、輸送用コンテナでの展示も復活し、賑わいを見せている。

②「Calories of Power: Comida」シリーズ(Photo by KC of Yomitime)

ハドソンヤードのベラ・アブズグ・パーク(Bella Abzug Park)では、9人のAAPI(アジアン・アメリカン&パシフィックアイランダー)写真家による「Asian Photographers Share The Stories Behind Their Names」=写真①=が展示。それぞれの「名前」についての意味や物語を問いかけたもので、ニューヨークを拠点に活動するドキュメンタリー写真家・阪口悠(さかぐち・はるか)氏も参加している。

その他、「Calories of Power: Comida」と題し、プエルトリコ出身のドキュメンタリー写真家・ホセ・A・アルヴァラドJRによる作品群=表紙写真と②=も展示。パンデミック前と比べ、アメリカでは4人にひとりの子どもが十分な食事を取れていないという現状を伝えている。
全展示リスト・会場詳細はオフィシャルサイトで確認を。

Photoville Festival
■6月18日(日)まで
■会場:NY市内の公園、街路
https://photoville.nyc/locations
■観覧無料
https://photoville.nyc


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