2019年5月31日号 Vol.350

櫻井JS理事長が退任表明


ジャパン・ソサエティー(JS)の第19代理事長・櫻井本篤氏=写真=が退任の意向を表明した。退任時期は、後任が決まり次第確定される。
櫻井氏のJS理事長就任は、2009年4月。リチャード・J・ウッド前理事長の退任に伴い、1907年JS創立以来初の日本人理事長となった。今年就任10年を迎えたのを機に、任期を更新しない旨をJS理事会に報告した。
櫻井氏はJS理事長任期中、グローバルな視点から日米間の相互理解と友好関係を深めるという、JSの基本理念を推進。豊かな人脈で、企業会員の増加と、ビジネス&政策・プログラムの内容強化に繋げた。
今回の退任表明について、櫻井氏は次のように述べている(抜粋要約)。「2009年就任時は、世界規模の金融危機が発生した後で、世界経済が不安定な時期。その余波を受けてJS も懸命に立直しを図っている最中でした。この10年間で印象に残っているのは東日本大震災です。世界中の人々が被災地に心を寄せ、JSでも震災支援基金を立ち上げ、長期にわたる復興支援を行ってきました。今日まで、使命感を持って日米交流の促進に取り組んできましたが、日米の懸け橋となる歴史あるジャパン・ソサエティーの理事長職を次の適任者にバトンタッチするのは、私にとって最後の重要な責務と感じております」(Photo © Ken Levinson)


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