2021年5月28日号 Vol.398

野口英世94回忌墓前祭
第4回奨学金を授与
伊藤さんの研究成果に期待

ウッドローン墓地で行われた野口英世94回忌墓前祭

世界的細菌学者・野口英世博士の功績を讃え、後世に伝えることを目的とするNPO「NY野口英世記念会」(会長:本間俊一、以下HNMS)が、94回忌となる5月21日(金)、ブロンクスのウッドローン墓地で記念墓前祭式典を開催した。当日はHNMSメンバーのほか、在NY日本国総領事館の松本太首席領事、ガーナ国連代表部のフィリックス・ニャオ領事ら28人が参加。生誕地である福島県猪苗代の野口英世記念会の竹田美文会長からもメッセージが寄せられ、「第4回ニューヨーク野口英世記念奨学金」の受賞者発表と授与式が行われた。



受賞したのは、ロックフェラー大学院に在籍する研究者の伊藤慶一さん。今日迄、脂肪組織および骨格筋組織の機能を司る遺伝子発現制御機構を明らかにすることで、生体のエネルギー代謝をコントロールするメカニズムの研究に打ち込んでいる。HNMS審査委員会は、「野口博士の『科学への献身を通し、人類のために生き、人のために死す』との教訓と志を受け継ぐに相応しい」との観点から、伊藤さんを選出。その研究成果に大きな期待を寄せている。

奨学金を受賞した伊藤さん

「将来は自身の研究所を持つことが夢だ」と語る伊藤さん。「審査委員会のメンバーの方々、サポートしてくれる家族に感謝したい。偉大な野口先生の名を冠した賞を戴き、身が引き締まる思いです。これからも研究に精進していきたい」と話した。

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