2021年5月28日号 Vol.398

コロナ対策新ルール
NY州経済再開状況のおさらい
CDC新ガイドライン受け

CDCが発表した新マスク・ガイドライン(5月13日時点)https://www.cdc.gov

米疾病管理予防センター(CDC)の新ガイドライン「ワクチン接種完了者に対する公的保健の暫定的勧告(Interim Public Health Recommendations for Fully Vaccinated People)」を受け、アンドリュー・クオモNY州知事は、5月19日(水)から、ワクチン接種者に対するマスク着用とソーシャルディスタンシングのルールを大幅に緩和すると発表した。在ニューヨーク日本国総領事館は近在邦人に対して、ルール緩和についての告知をするとともに、引き続き行政からの指示に耳を傾け、各自予防対策を行うよう呼びかけている。



マスク・距離確保不要のケースとは
新ルールの下では、ワクチン接種を完了した人(ファイザー、モデルナは2回目接種から2週間、ジョンソン&ジョンソンは接種日から2週間)は、ほとんどの場合、マスク着用と6フィートの距離確保が不要となっている。

例外は、学校(幼稚園から12歳)、地下鉄・バスなどの公共交通機関、ホームレスシェルター、更生施設、高齢者施設、医療機関など。これらの場所では、より多くのニューヨーク州民がワクチンを接種するまで引き続き、マスク着用と6フィートの距離確保をしなければならない。

マスクに関するその他のルール
ワクチンを接種していない人は、これまで通り公共の場や、室内で人が集まる場合は、マスク着用・距離確保しなければならない。

また、ローカルビジネスや、企業の職場における独自の規則で、来客や従業員にマスク着用・距離確保を要求することは可能だ。そうした要求には速やかに従うよう、ビル・デ・ブラシオNY市長は強調している。

ニューヨーク州政府も、個人のワクチン接種状況が不明な屋内環境においては、引き続きマスクの着用を強く推奨している。小売業、飲食業、オフィス、スポーツジム、アミューズメントパークなど家族向け娯楽施設、ヘアサロンその他のパーソナルケアサービスなど、あらゆる商業施設が対象となる。

ビジネスにおける収容人数のルール
事業者は、施設内または施設内の指定された場所にいるすべての利用者が、ワクチン接種の完了証明をする場合に限り、距離確保ルールを解除し、収容人数を増やすことができる。
ワクチン接種完了証明には、①接種時にもらう紙の書類、②病院のデジタルアプリ、③州のアプリ「エクセルシア・パス(Excelsior Pass)」があり、利用者が携帯し、必要に応じて提示すること。
ワクチンの接種状況が不明な場合や、ワクチン接種完了証明を提示しない利用者に対しては、さらに多くのニューヨーク州民がワクチンを接種するまで、6フィートの距離確保が求められる。

大小のイベントにおけるルール
屋内で250人、屋外で500人という州の制限以下のイベントの場合、CDCの新ガイドラインを適用することができる。

しかし州政府は、ワクチン接種の有無が不明な屋内環境ではマスクの着用を強く推奨している。また、全参加者がワクチン接種の完了証明を提示しない限り、参加者は6フィートの距離を確保する必要がある。ワクチン接種を完了していない人はマスクを着用する。

州の制限を超える大規模なイベントの場合、以下の制限が課される。
▼ワクチン接種を完了していない参加者、接種証明を提示できない参加者は、指定された場所で6フィートの距離を確保する必要がある。屋内イベントでは、着席して飲食している間を除き、マスクの着用が義務付けられる。
▼ワクチン接種を完了している参加者は、指定された場所では、距離確保は不要。100%の収容率で直接隣り合って座ることができる。マスク着用は任意。会場では、ワクチン接種状況を確認する必要がある。
▼12歳未満でワクチンを接種できない子どもは、ワクチン接種を完了した大人と一緒に、ワクチン接種を完了した人用のエリアに着席することができる。
また、州の社交場人数制限を超える大規模イベントにおいて、4歳以上でワクチン未接種の場合、屋内イベントでは直近のPCR検査陰性証明が引き続き必要となるが、屋外イベントでは任意となる。

■ニューヨーク州サイト https://on.ny.gov/3hGo4aP
■CDC勧告 https://bit.ly/3v8qS4d
■NY州のガイドライン詳細 https://forward.ny.gov


HOME