ニューヨーク市内で新型コロナウイルスの感染者数と入院者数が、5月に入り急増している。市内の医療システムに大きな負担をかけるレベルまで達したため、市保健当局が17日、感染状況の「アラート・システム」における警戒度をそれまでの「中」から「高」に引き上げた。在ニューヨーク日本国総領事館が、市の警戒レベル引き上げを受け、在留邦人に注意を呼びかけている。
「アラート・システム」は、今年3月から導入された新しいシステム。新規感染者数、入院者数、病院の空き病床数等の指数を踏まえ、蔓延状況を「低(レベル1)」、「中(レベル2)」、「高(レベル3)」、「非常に高い(レベル4)」の四段階に分け、市民に警告を発する仕組みだ。
今回引き上げられた「高」レベルにおける勧告内容は、以下。
①ワクチン未接種の人には接種を、受けている人には追加接種(ブースター)の推奨
②屋内公共施設でのマスク着用と、野外でも人混みではマスク着用
③感染リスクの高い場所での活動を避ける(人混みや屋内の集まりには行かないこと)
④感染検査を受ける
⑤何らかの症状がある場合は自主隔離する
⑥手洗いをする