2023年05月26日号 Vol.446

野口英世博士・墓参会
張本哲弘さんへ奨学金

(左から)加納麻紀医師、奨学金受賞者の張本哲弘さん、樋口聖医師

「ニューヨーク野口英世記念会(New York Hideyo Noguchi Memorial Society(本間俊一会長、以下HNMS)」は、命日にあたる5月21日(日)、博士が眠るブロンクスウッドローン墓地で「96回忌野口英世博士墓参会」を開催した。

同記念会は、細菌学者・野口英世博士の業績を讃え、後世に伝えることを目的とし、2013年秋に発足したNPO団体。博士の墓標は、米国日本人医師会(加納麻紀会長)の有志たちが修復。またHNMSは、医療の道を目指す中・高校生の育成と啓蒙など、後進の指導に力を注いでいる。


式典は加納良雄HNMS副代表の挨拶で開始。本間会長(コロンビア大学教授)、続いて在NY日本国総領事館の森美樹夫総領事・大使が、博士の偉業を伝える重要性を語った。また在NYメキシコ大使館からヴァネッサ・オルテガ氏も来臨。NY福島県人会から竹田小夜子会長が挨拶した。博士の故郷・福島県の社団法人野口英世記念会・倉根一郎理事長からもメッセージが届いた。

当日は、「第6回NY野口英世記念奨学金」の授与式も開催。今年は、ハーバード大大学院に在籍し、生きたバクテリアを改変した抗がん剤製法の研究・開発に打ち込む張本哲弘(はりもと・てつひろ)さんに贈られた。

張本さんは、「先人の功績に感銘を受け医学を目指したように、若い世代の手本になれるよう精進したい」と感想を述べた。式典後はレセプションを開き、博士を偲んだ。


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