2018年5月25日号 Vol.326

第7回「Peace is…」開催
お茶で日本文化を紹介
一穂堂、伊藤園


「平和の壁」を背に出演者、各国代表


藤沢麻衣さん


伊藤園のデモンストレーション


一穂堂の青野さん


「文化・芸術を通し、国連で平和について考える仕組みを作ろう」と、国連日本政府代表部が年間を通して企画する「Peace is…(あなたにとって平和とは)」が5月18日(金)に開催された。メキシコ、オーストリア、カナダを始め全14ヵ国代表部との共催。
第7弾の今回は、国連のSTI(サイエンス・テクノロジー&イノベーション)が協力。「共生」をテーマに一穂堂の青野祥子さんによる、世界中のお茶を使用した茶会が行われた。
はじめに歌手の藤沢麻衣さんが国連室内楽団と共演。藤沢さんは作曲家の久石穣を父に持ち、4歳の時に、スタジオ・ジブリ制作「風の谷のナウシカ」の挿入歌「ナウシカ・レクイエム」を歌ったことで知られる。ジブリ作品の他、NHKドラマの主題歌、CM、映画ハリーポッターで「リリーのテーマ」など、幅広く活動するシンガーだ。当日は、3曲を披露。透き通った歌声が会場に響きわたった。
演奏に合わせ、建築家・椿邦司さん設計の「スーツケース茶室:禅庵(組み立て式茶室)」を紹介。女流殺陣師の香純恭氏さんが、茶室入退室時や、お茶を飲む際の所作を実演して見せた。
続いて北米伊藤園の協力により、抹茶、煎茶の淹れ方をレクチャー。各国代表のテーブルには茶器、急須などが用意され、伊藤園のロナ・ティソン氏の説明と共にお茶を点てた。和菓子と共にお茶を楽しんだ代表らは、しばし日本の茶道の心に親しんだ。伊藤園からは参加者全員に、お茶が振る舞われた。


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