2018年5月25日号 Vol.326

最先端テクノロジーを体験!
科学の面白さとその必要性を知る
「ワールド・サイエンス・フェスティバル」

実験の様子
「実験」に参加した来場者 All Photo Courtesy the World Science Festival

ブルックリン・ブリッジで
ブルックリン・ブリッジで


今年11回目を迎える「ワールド・サイエンス・フェスティバル」が、5月29日(火)から6月3日(日)まで、市内各所で開催される。専門家によるディスカッションはもちろんのこと、インタラクティブなデジタル体験、ライブ音楽、実験、映画、野外イベントなど、大人から子ども、専門家から一般人まで、年齢や興味にあわせた企画を用意。科学の面白さを紹介するだけではなくその必要性と、現在、世界が直面している重要な問題などもあわせて提示する。

「科学のキッチン(Scientific Kitchen)」では、現役シェフのアニタ・ロシェフ氏と、IBMが開発した「シェフ・ワトソン」の共同発明者、フロリアン・ピネル氏が登場。「フード&ワイン」誌で、アメリカのベストシェフ10人に選ばれたロシェフ氏の知識と経験。一方で膨大なデータを基に、ユーザーの好みや目的に合わせたレシピを提示する「シェフ・ワトソン」。当日は、ロシェフ氏と「シェフ・ワトソン」が一緒に料理をしながら、AIがどのように変化していくかをピネル氏が解説。最後はその料理を味う。

「ロボットを教育する(Teach Your Robots Well)」は、自ら学び、進化し続ける人口知能「AI」がテーマ。コンピューター・サイエンティストのヤン・ レクン氏、認知科学者で哲学者のスーザン・シュナイダー氏、物理学者で作家のマックス・テグマーク氏らが登壇。人間にとってAIは破壊の道具となるのか、それとも生存の助けとなるのか。人口知能の発展に伴い生じると予測される問題を、それぞれの立場から考察する。ナビゲーターは、ライターで、人気ブログサイト「Wait But Why」の共同設立者、ティム・アーバン氏。

8月から上映される映画「検索(Searching)」は、突然、姿を消した16歳の娘を探す父親が主人公。手がかりを得ようと彼女のラップトップを調べ始める父。アドレスブックやSNSアカウントを手がかりに、ネットを駆使して検索するが、娘の姿はどこにもない…。モニター上で見慣れたツールと現実が交錯する異色のサスペンス。

最終日はワシントン・スクエア・パークで恒例の野外イベント「シティ・オブ・サイエンス」が開催。多数の団体がブースを出展、科学をテーマにしたデモンストレーションやアクティビティが楽しめる。入場無料、予約奨励。

World Science Festival 2018
■5月29日(火)〜6月3日(日)
■会場/料金:イベントにより異なる
www.worldsciencefestival.com

SCIENTIFIC KITCHEN
■6月1日(金)7:30pm
■会場:Museum of Food and Drink
 62 Bayard St., Brooklyn
■$50

TEACH YOUR ROBOTS WELL
■6月1日(金)8:00pm
■会場:NYU Skirball
 566 LaGuardia Place
■一般$40、学生$20、VIP$100

Searching
■5月31日(木)8:00pm
■会場:Museum of the Moving Image
 36-01 35 Ave, Astoria
■一般$25

City of Science
■6月3日(日)10:00am-5:00pm
■会場:Washington Square Park
 60 Washington Square Park S.
■無料



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