2020年5月22日号 Vol.374

CIRCUS: WANDERING CITY by ETHEL
エセルの「サーカス:ワンダーリング・シティ」


CIRCUS: WANDERING CITY by ETHEL


弦楽四重奏「エセル」による「サーカス:ワンダーリング・シティ」。1998年、ニューヨークの音楽シーンに登場したエセルは、バイオリン2人とビオラ、チェロによるカルテット。ロック、ジャズ、ヒップホップ、民族音楽なども取り入れたスタイルは、「アメリカで最も冒険的な弦楽四重奏」と賞賛され、瞬く間に評判となった。以来、国内外で演奏活動を行う傍ら、200作品以上を作曲・提供している。「サーカス:ワンダーリング・シティ」は、サーカス文化に光を当てた作品。ビッグトップの下、家族のように人生を過ごしたサーカスの人々は移民も多く、当時、社会からも隔離されていた。華やかで超人的なステージと、舞台裏で見せる人間臭さ。博物館の貴重なアーカイブ資料やインタビューなどを組み合わせた映像と、ダイナミックで叙情的なエセルの調べが、サーカスで過ごした人々を鮮やかに蘇らせる。

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