2020年5月22日号 Vol.374

ZOOMアプリを利用した
新しい形の演劇
『「12人の優しい日本人」を読む会』


アプリ「ZOOM」を利用した「12人の優しい日本人」を読む会


三谷幸喜の「12人の優しい日本人」を、13人の俳優たちがオンライン・チャットアプリ「ZOOM」を利用して読むという企画『「12人の優しい日本人」を読む会』が、YouTubeで無料配信中。「もし、日本にもアメリカのような陪審員制度があったら…?」という架空の設定で描かれた法廷劇・密室劇・コメディだ。自宅であろうと思われる場所から、それぞれの役柄を「読む」ことで物語は進行する。「シーン」の切り替わりや表情のアップなど、テレビや映画で見られる撮影・編集テクニックはない。「朗読」という形を取った斬新な「芝居」で、分割されたスクリーンにそれぞれの「顔」だけが写し出されたシンプルな画像は、演劇における究極のミニマリズムとも言えるだろう。出演は、甲本雅裕、相島一之、小林隆、阿南健治、吉田羊、近藤芳正、梶原善、妻鹿ありか、西村まさ彦、宮地雅子、野仲イサオ、渡部朋彦、小原雅人。

あらすじ:ある裁判の陪審員として選ばれた12人の一般市民。評決は「全員一致」が原則である中、最初は12人全員が「無罪」に挙手。審議終了となりかけた時、ひとりが「話し合いたい」と「有罪」を主張。議論すればする程、それぞれの意見が二転三転。果たしてこれは事件か、事故か…12人の激論が始まる。

● 視聴は5月末まで
● 無料
12nin-online.jimdofree.com



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