2021年5月14日号 Vol.397

米中西部初の日本映画祭
オンラインで開催
「シカゴ日本映画コレクティブ」

第1回「シカゴ日本映画コレクティブ(CJFC)」が5月25日(火)から31日(月)まで、オンラインで開催される。アメリカ中西部で初の日本映画祭だ。使用するオンラインプラットフォームはイベンティブ(Eventive)。全米どこからでも視聴可能で、現在視聴登録を受け付けている。5月15日までに登録すると、アーリーバード割引がある(詳細別記)。

上映作品は、国際プレミア2作品を含む9作品。林海象監督の7年ぶりの作品「BOLT」や、アイドル兼社長のミュージシャンが繰り広げるジャンル不明の「眉村ちあきのすべて(仮)」ほか。上映サイトのイベンティブで、観客賞の投票も実施する。



映画祭の名称でもある「シカゴ日本映画コレクティブ(CJFC)」は、シカゴの映画プロデューサー、坂本有紀(コヨーテ・サン・プロダクション代表)と、ニューヨークのイベントプロデューサー、河野洋(マー・クリエーション代表)が共同創設した団体。シカゴを拠点に、米国で上映が難しい日本のインディペンデント映画の紹介と、日本映画の米国市場拡大を目指している。

今回、映画祭の主催はCJFC実行委員会(坂本と河野)、後援はキャッチアス・パフォーミング・アーツ(CUPA)、国際交流基金、フル・スペクトル・フィーチャーズ(Full Spectrum Features)、ディポール・ユニバーシティ・デパートメント・オブ・モダン・ランゲージ(DePaul University Depart ment of Modern Language)。 1年目はオンライン開催だが、来年からは会場とオンラインのハイブリッド開催を予定している。

Chicago Japan Film Collective(CJFC)
■5月25日(火)〜31日(月)
■オンライン開催: EVENTIVE
■チケット:全作品$15、1作品のみ$10
 ※アーリーバード(5月15日まで):全作品$13、1作品のみ$8
■登録はCJFCのHPまたはEVENTIVE
https://www.cjfc.us 
https://eventive.org
■問合せ:info@cjfc.us


上映作品

©L’espace Vision, Dream Kid, Kaizo Production

BOLT
●監督・林海象
●ドラマ/震災(2019年/80分)
林海象監督が震災時の福島で聞いた実話を基に、命を懸ける者たちを圧倒的な映像美で描く。永瀬正敏主演。

© 2019 Kaishaja Naimon

All About Chiaki Mayumura
眉村ちあきのすべて(仮タイトル)
●監督・松浦本 ●ドラマ、アイドル(2019年/72分)
眉村ちあきのクローンが世界で大活躍?!ジャンルなしのアイドルインディー映画。

© Kaori Sakagami

Prison Circle
プリズン・サークル
●監督・坂上香
●ドキュメンタリー(2019年/120分)
取材許可に6年、撮影に2年。日本初、刑務所での受刑者の素顔に迫る。

© House of Seasons Partners

House of Seasons
もみの家
●監督・坂本欣弘
●ドラマ(2020年/105分)
不登校の少女が支援施設「もみの家」で、仲間との生活を通し、自分を取り戻していく。

© VIDEOPHOBIA PARTNERS

VIDEOPHOBIA
●監督・宮崎大祐
●ドラマ、スリラー(2019年/88分)
女優の夢をあきらめて大阪の韓国街に帰ってきた女が、一夜の情事をネットに流され、精神を病んでゆくサイバースリラー。

© The Manga Master Partners

The Manga Master
漫画誕生
●監督・大木萠
●ドラマ/伝記(2019年、118分)
日本における近代漫画の祖とされる北沢楽天の半生を描いた伝記映画。

© Omphalos Pictures

Alone Again in Fukushima
ナオト、いまもひとりっきり
●監督・中村真夕
●ドキュメンタリー、震災(2020年/95分)
福島原発事故で全町避難になった富岡町で、置き去りにされた動物たちと暮らし続けるナオトの今。2015年「ナオト、ひとりっきり」続編。永瀬正敏主演。

© Yan

Yan
燕 Yan
●ドラマ(2019 年/86分)
●監督・今村圭佑
今村監督の初長編作品。自分を残し、兄と台湾に帰ってしまった母親への思いを胸に、20年の時を超え、台湾に住む兄に会いに行く。

© 2018 "Dynamite Graffiti" Film Partners

Dynamite Graffiti
素敵なダイナマイトスキャンダル
●監督・冨永昌敬
●ドラマ、伝記(2018年/138分)
昭和のサブカルチャーを牽引したカリスマ雑誌編集長・末井昭の自伝エッセイを映画化。出演・柄本祐、前田敦子他。R15+。


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