2021年5月14日号 Vol.397

「私を抱きしめていいよ」
市民を癒す樹木の存在
「ハグ・ツリー」キャンペーン

Photo courtecy : NYC Parks

ニューヨーク市の公園を管理する「NYCパークス(NYC Parks)」は4月30日(金)から「ハグ・ツリー(Hug a Tree)」と題したキャンペーンを展開。公園内の木に「It's okay to hug me.(私を抱きしめていいよ)」と書かれた約1000枚のプレートを設置=写真=。文字通り「木を抱きしめる」ことで、コロナ禍で疲れたニューヨーカーを癒そうと企画されたもので、夏の終わり頃まで行われる。



NYCパークスでは同時に、市民に樹木の利点を知ってもらおうと「ハグ・ツリー」のウェブサイトを開設(別記)。それによれば、樹木は野生動物の生息地となっているほか、木の近くにいるとストレスが軽減、血圧が下がり免疫システムが強化されるという精神的・肉体的な効用があること、木が雨水を吸収することで街を洪水から守っていること、市内の街路樹だけでも年間約1・2兆トンの汚染物質を除去していること、市郊外よりも高くなりがちな気温を抑えていること、騒音防止にも役立っていることなどを説明。

「コロナ禍という困難な時に、自然は私たちの避難場所だった。市内700万本以上の木は、ニューヨーカーの誇りの源だ」と記している。

Hug A Tree
■夏の終わり頃まで実施
■場所:NY市内公園
https://www.nycgovparks.org/trees/hug


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