2022年5月13日号 Vol.421

和太鼓、篠笛の渡辺薫
新作「インセンス(お香)」
リンカーンセンターで無料ライブ

Kaoru Watanabe. Photo by Bryce Craig

ニューヨークを拠点に活躍する作曲家で、笛、和太鼓の奏者で知られる渡辺薫が5月19日(木)、リンカーンセンターのデヴィッド・ルーベンスタイン・アトリウムでパフォーマンス「INCENSE/インセンス(お香)」を行う。

毎年5月に設定されている「アジアン・アメリカン・アンド・パシフィック・アイランダー・ヘリテージ・マンス(Asian American and Pacific Islander Heritage MonthIslanders)」(注:アジア系アメリカ人と太平洋諸島系アメリカ人の歴史/文化/功績を称える月)記念したプログラムだ。



渡辺は日本の太鼓芸能集団「鼓童」の元メンバーで、演出も手掛けていた。独立後はローリー・アンダーソン、ミハイル・バリシニコフ、ヨーヨー・マ、ジェイソン・モランなどの著名なアーティストと数多く共演。 「伝統的な東洋音楽に演劇の要素や現代的な西洋スタイルを巧みに融合させた」と高い評価を得ている。

今回の「INCENSE」は、パンデミック時に創作された新作で、渡辺自身が太鼓、笛、ボーカルを披露する。電子ループ&サンプルを組み合わせ、「お香=燃焼と落ち着き、くすぶりと癒し、挑発と解放」を探求。「コロナ禍」という閉ざされた空間で渡辺が感じた社会的な葛藤、苦しみ、挫折、激動の瞬間を表現する。

入場無料、先着順。詳細はウェブサイトで。

Kaoru Watanabe's INCENSE
■5月19日(木)7:30pm
■会場:David Rubenstein Atrium at Lincoln Center
61 W. 62nd St.
■入場無料・先着順
■Tel:212-875-5456
http://www.lincolncenter.org


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