2023年05月12日号 Vol.445

非営利団体「FLAT」発足
邦人の健康・医療を支援
活動資金への寄付募集

(左から)鈴木幸雄医師、倉本美香氏、大久保涼弁護士、ブロディー愛子氏、山田悠史医師、清水佐紀医師

日本人コミュニティーの健康と医療を支援する非営利団体「FLAT」が発足し、日系人会で開催されるサクラヘルスフェアの一環として5月6日(土)、キックオフ・イベントが開催された。FLATの代表チームメンバーは、異なる専門分野で活動する6人=写真=。

患者支援活動で長年の経験を持つブロディー愛子氏をはじめ、︎鈴木幸雄医師(婦人科腫瘍専門、コロンビア大学メディカルセンター)、山田悠史医師(老年科専門、マウントサイナイ医科大学)、大久保涼氏(日本とニューヨーク州の弁護士)、︎清水佐紀氏(医学博士、企業研究員)、倉本美香氏(ビジネスコンサルティング会社OFFICE BEAD INC.主宰)。

この6人が、それぞれの専門分野での知識と経験を活かし、日本語を話す医療者と患者を繋ぐネットワーク作りを行い、日本人コミュニティー支援のためのボランティア活動を、ニューヨークを拠点に展開していく。



代表メンバーの一人ブロディーさんはこれまで10年以上、米国のがん患者支援団体SHAREの日本語部門ジャパニーズ・シェアの代表を務め、婦人科系がん患者の支援を行っていた。しかし活動資金の不足により、母体であるSHAREが3月末でジャパニーズ・シェアの閉鎖を決定。

引き続き日本人コミュニティーへの医療支援を行っていくために、ブロディーさんら6人が奔走し、新しく誕生したのがFLATだ。

ブロディーさんは、「SHARE傘下ではできなかったコミュニティーへのサポートを、FLATで行っていきます」と話している。がん患者にとどまらず、不慮の事故や病気で困っている人、障害を持つ人、高齢者とその介護者など、広範囲にわたる医療ニーズに対応していく。

寄付募集中!
FLATは、代表チームメンバーはじめ、全てボランティアで運営される。邦人への医療支援継続には資金が必要となるため、企業・個人からの寄付を募っている。非営利団体として認可されているので、寄付は税金控除の対象となる。寄付は別記ウェブサイトから。

FLAT
www.flatjp.org
info@flatjp.org


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