2023年05月12日号 Vol.445

70〜80年代、夏のヒット作
ホラーから社会派まで
「シー・イット・ビッグ:夏の映画」

ジョーズ「Jaws」Universal Pictures

アストリアの映像博物館「ミュージアム・オブ・ムービング・イメージ」で5月5日(金)から7月28日(金)まで、「シー・イット・ビッグ:サマー・ムービーズ」が開催される。70年代と80年代の夏に公開されたヒット作を選出。ホラーやアドベンチャー、ラブコメディ、大人向けのエロティック・スリラー、シリアスな社会派ドラマなど、多彩なラインナップだ。


スティーブン・スピルバーグ監督の「ジョーズ」(1975年)は、同監督の実力を証明した出世作。人喰いザメをテーマに、ヒッチコック風サスペンスの傑作を作り上げただけでなく、その「リアル感」に多くの人々をビーチから遠ざけることになった。

スター・ウォーズ「Star Wars」20th Century-Fox

それから2年後の夏、ジョージ・ルーカス監督が「スター・ウォーズ」(1977年)を発表。連続ドラマ、西部劇、SF、神話、冒険など、多くの要素を巧みに融合。独創的な視覚効果と音響効果が、アメリカにおけるファンタジー映画制作を定義づけた。

リチャード・ドナー監督のホラー「オーメン」(1976年)。CG技術が無い時代に、ガラス板で首を切断されるシーンは、アメリカ映画史上で最も賞賛される映像のひとつ。

オーメン「The Omen」20th Century Fox

ロバード・ゼメキス監督の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985年)は、主人公を演じたマイケル・J・フォックスをメガスターにしたヒット作。11週に渡って全米トップ、同年の最高興行収入を記録し、今でも「夏映画、最高傑作のひとつ」として君臨する。

スタン・レイサン監督の「ビート・ストリート」(1984年)は、当時のニューヨークのヒップホップや黒人文化を記録した貴重な一本だ。

バック・トゥ・ザ・フューチャー「Back to the Future」 Universal Pictures

その他、スティーブン・スピルバーグ監督のファンタジーSF「E.T.」(1982年)、ロバート・ゼメキス監督の「ロジャー・ラビット」(1988年)、アルバート・マグノーリ監督の「パープル・レイン」(1984年)など、当時の話題作がずらり。全ラインナップおよび詳細は、ウェブサイトで確認を。

See It Big: Summer Movies ('70s & '80s Edition)
■5月5日(金)〜7月28日(金)
■会場:Museum of the Moving Image
 36-01 35 Ave. (at 37 St.) Astoria
■18歳以上$15、65歳以上/学生$11
 3-17歳$9、3歳以下無料
www.movingimage.us


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