2018年5月11日号 Vol.325

JAAビジネスウーマンの会・講演会
殺陣波濤流NY代表の香純恭さん迎え


(左から)本田さん、津山さん、香純さん


女性剣士の出で立ちで登場した香純さん(左)と、映画に主演した本田さん


JAAビジネスウーマンの会は5月7日(月)、殺陣波濤流NY代表の香純恭(かすみきょう)さんを講師に迎え、「アメリカ初の日本人女性殺陣師〜逆境を順境に変える発想転換術」と題して定例の講演会を開催。およそ60人が参加した。

白の道着に袴、2振りの刀を腰に差し、勇ましい女性剣士の出で立ちで登場した香純さん。学生時代はバスケットボールに打ち込んだスポーツウーマン。だが剣道を始め武道の経験は無かったが、殺陣師に憧れ道場の門を叩いた。当時、女性殺陣師は皆無で、「誰もが"すぐに辞めていく"と思われていたみたいです」と当時を振り返る。 殺陣師の仕事は、斬られたり、刺されたり、主役の引き立て役に徹することの他に、事前に現場に危険なところは無いか、道具、床の状況などに気を配るのも重要な仕事。また、カメラアングルを上手く活用し、実際に斬られているように見せるなど、実演しながら裏話も披露した。

初のプロデュース映画作品「First Samurai in New York」が、LAで開催された映画祭で最優秀ファイト・ウエポン賞を受賞。文化やバックグラウンドの違いにより、理解されないことばかりで苦労が絶えないことから、「それならば」と自分で指揮を執り映画製作に至ったという。講演会には映画に主演した女優の本田真穂さんも参加。「撮影現場でも理解してもらうために時間はかかりました」と、共に苦労話を語った。

講演後は、ビール、ワインを片手に恒例の交流会楽しんだ。


HOME