2020年5月8日号 Vol.373

新型コロナウイルス関連情報(5月7日配信から抜粋)
在ニューヨーク日本国総領事館


【在米日系企業への緊急アンケート調査結果】
4月28〜30日、在米日系企業の新型コロナウイルス対策について、日本貿易振興機構(ジェトロ)が緊急アンケート調査を行いました。調査結果は以下のページでご覧になれます。
https://www.jetro.go.jp

【州政府等による措置等のポイント】
(注)各州政府の措置等についても、できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが、ご自身に関係する事項については、米側当局が提供する情報に依拠してください。

◎(NY州)クオモ知事のメッセージ(5月7日)
・昨5月6日の総入院者数は8645人と3月28日以来初めて9000人を下回り(24日連続減少)、一日の入院者数(直近3日間平均)も607人と3日連続で700人を下回った(6日連続減少)。また、同日の死者数は231人と7日連続で300人を下回った。全ての数が減少傾向にあるのは良いことではあるが、推移をみれば感染の拡大は急激である一方で減少には時間がかかっていることがわかる。

・最前線で働く方々の保護は最優先事項であるため、州は、警察、交通機関従事者、医療従事者に対して抗体検査をしてきた。この度、州南部の25の医療機関で2万7000人の医療従事者に行った抗体検査の結果が判明したところ、医療従事者の陽性率は一般州民の陽性率よりも低いことが判明した(注)。医療従事者の方が高い陽性率を示すことを恐れていたが、この結果は非常に良いものである。また、このことは、(1)医療従事者は個人防護具(PPE)等により保護されるべきであること、(2)マスクや手袋の着用、消毒ジェルの使用は機能するということの2つを示している。
(注)本日発表された検査結果は以下のとおりです。
ウェストチェスター群:医療従事者の陽性率6.8%(全体の陽性率13.8%)
NY市:同12.2%(同19.9%)
ロングアイランド:同11.1%(同11.4%)

・州民への財政支援も重要である。州北部の農家はコロナウイルスの影響を大きく受けており、例えば乳製品等が売れないため廃棄している一方、州南部の州民は十分な食料が得られない状況にあるため、州は2500万ドルの「Nourish New York Initiative」を立ち上げた。同イニシアティブでは、州北部の2100以上の農家から食料や製品を買い上げ、州全域の50以上のフードバンクに提供し、来週までに州内2万以上の家庭が食料・食品を受け取る予定。今後6ヶ月で280万ガロンの牛乳、820万個のヨーグルト、1010万ポンドのリンゴ、1000万ポンドのキャベツを提供する。

・居住用・商業用を問わずテナントの立ち退き又は居住用・商業用財産の差し押さえを禁止した行政命令の期限を、現在の6月20日から8月20日まで60日間延長することとする。また、この期間に発生した家賃の延滞金等の請求を禁止するとともに、セキュリティデポジットを家賃の支払いに充当することを認める。

◎(NY市)デブラシオ市長のメッセージ(5月7日)
・これまで実施してきたウイルス検査に加えて、市民が無償で抗体検査を受けられるように、ブルックリンのEast New York、ブロンクスのMorrisania、マンハッタンのUpper Manhattan、クイーンズのLong Island City、スタテン島のConcordに検査センターを開設する。検査センター近隣の住民を優先して、予約制により計14万件(5000件/日)を来週から検査を実施する予定。検査を受けた方は24−48時間で結果を受け取ることができる。

・遠隔診療を拡大し、80%の外来治療(1万6000件/週)を遠隔診療により実施することを目指す。通話料無料のホットラインである1-844-NYC-4NYC(1-844-692-4692)を活用してほしい。

・家庭内暴力とジェンダーに基づく暴力(Domestic and Gender-based Violence)をなくすことも重要である。もしも自宅が安全でない場合、ホットラインである1-800-621-4673を活用してほしい。

◎(NJ州)マーフィー知事のメッセージ(5月7日)
・新規入院者数を地域別で見ると、南部が一番多く、北部が一番少ない。新型コロナウイルスの波は、最初に感染が拡大した北部から南部へと移行している。州南部は、昨日1日で、新規入院者数が129人で、新たに退院した人数は118人と、新規入院者数の方が多い(州全体では、昨日1日で、新規入院者数は325人、新たに退院した人数は460人)。

・州労働局は、失業保険申請を3月15日以来、これまで100万件以上受領しており、19億ドル分の失業保険を給付した。連邦のPUA(Pandemic Unemployment Assistance)については、先週一週間で、72,000件の手続きを行った。手続きの遅滞など、不便をかけていると思うが、州労働局職員は、総出で対応しているので、もう少しの間辛抱頂きたい。また、失業に関する支援・求人募集等を州ウェブサイトにまとめているので、紹介する。
https://covid19.nj.gov/work

・介護施設の状況改善のため、120人のNJ州兵を今週末から派遣し、支援する。

・今週末は母の日。辛いが今年はオンライン等でお母さんへ感謝の気持ちを伝えてほしい。州立・群立の公園及びゴルフ場を先週末から再開させたが、これまで悪い報告はなく、上手くいっている。引き続きの協力をお願いする。

・Rite Aidが事前予約制のウイルス検査を新たに11店舗で実施する。州内のウイルス検査のサイトを下記ページにまとめている。
NJウイルス検査:https://covid19.nj.gov/faqs

◎(PA州)レヴィンPA州保健省長官のメッセージ(5月7日)
・本7日に発表した新たな死者数は310人で大きく増加しているが、これは、先日に引き続いて各地域、特にフィラデルフィア市の保健当局からの報告データの整合作業の結果によるものであり、過去数週間に亡くなった方の数の増加を反映したもの。全体として、州内における新たな感染者の発生は減少傾向にあると考えている。

◎(PA州)住宅等の立ち退き・差し押さえの制限に関する行政命令の発出、自営業者等の失業給付対象期間の拡大
・本5月7日、ウォルフ知事は、賃料・ローンの延滞による住宅等の立ち退きや差し押さえを7月10日(金)まで制限することを規定した行政命令に署名しました。また、知事は合わせて、支払いが困難な場合は借入金融機関や家主に連絡することを推奨しました。なお、5月11日(月)までは州最高裁判所の決定により、延滞による立ち退きや差し押さえに関する法的手続きを行うことが停止されています。
詳細については以下のサイトをご覧ください。
https://www.governor.pa.gov

・本5月7日、PA州労働産業省は、自営業者、独立請負事業者、ギグワーカーに関する失業保険給付の対象期間を拡大することとし、1月27日または新型コロナウイルスにより失業した最初の週のいずれか遅い方に遡って、CARES法による失業保険給付額の上乗せ制度(Pandemic Unemployment Assistance)への申請が可能となったことを発表しました。
申請等の手続については以下のサイトをご覧ください。
https://www.uc.pa.gov/unemployment-benefits

【医療関係情報】
◎CDCはホームページ上で新型コロナウイルスの典型的症状として「熱、咳、息切れ」を挙げています。これらの症状があり、感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で、医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には地元保健当局等(NY市の場合は311)に電話してください)。
CDCホームページ:https://www.cdc.gov/coronavirus

・新型コロナウイルスに関する予防措置については以下のサイトをご覧ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html

・ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載されています)
https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads

◎当地の病院やクリニックは、完全予約制を導入し、付き添い人数を制限(一人のみ)するなど予防措置をしながら外来を受け付けているところが多い模様です。また、一部の病院では電話診察、オンライン診療(有料)を導入しているところもあるようです。ただし、当地の医療事情については、日々状況が変化しますので、皆様ご自身で病院やクリニックのHPや直接電話するなどして、ご確認くださるようお願いします。

【領事窓口業務日及び受付時間、検温、マスク等の着用について】
◎在ニューヨーク日本国総領事館では、現在、領事窓口の業務日を月・水・金(除、休館日)の週3日とし、受付時間を10時30分−13時に短縮しています(査証(ビザ)の申請受付については12時−13時)。なお、電話でのお問い合わせは月曜−金曜まで受け付けております。また、ご来館の際にはマスク着用をお願いするとともに、ご来館時に当館ビル1階受付にて検温(摂氏37.5度以上の場合は入館をお断りしています)を実施しております。
詳細は以下リンク先をご参照ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase

◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase
御不明な点がありましたら当館まで御連絡をいただけますようお願いします。(電話:212-371-8222)


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