2021年4月30日号 Vol.396

アジア人ヘイト問題に対する抗議の一環
鳥原遊子監督「チャイナタウン・ビート」
短編ドキュメンタリー上映会

鳥原遊子監督「チャイナタウン・ビート」Photo © Chinatown Beat

ブルックリンのパークスロープで短編ドキュメンタリー上映会「メイデー・ドキュメンタリー・ショート・フィルム・フェスティバル(May Day Documentary Shorts Film Festival)」が5月1日(土)午後7時半から開催される。会場は、ギャラリー・スペース兼セレクトストア「ブルックリン・ビューティ/ファッション・ラボ」の屋上。チケットは、当日午後7時から販売開始、定員50人まで。参加者は、マスク着用が義務付けられている。



当日の上映は7作品。ニューヨークを拠点に活動する日本人監督で俳優の鳥原遊子が手掛けた「チャイナタウン・ビート」(4分27秒)がラインナップ。コロナ禍が増幅させたアジア人に対する憎悪・偏見で、大きな傷を負ったニューヨークのチャイナタウンが舞台だ。そこで生まれ育ち、活動を続ける70歳の推理小説家、ヘンリー・チャンを主軸に、人生やアート、コミュニティの繋がり、人々の回復力に光を当てる。

鳥原遊子監督「チャイナタウン・ビート」Photo © Chinatown Beat

鳥原監督はこれまで、非アジア人によって書かれ、キャストされ、監督された作品は、「役割に制約がある」と感じ、アジア人にとっては「満足ではない」と考えていた。「チャイナタウン・ビート」は、クルーのほとんどがアジア人で、本作を「増えるアジア人ヘイト問題に対する抗議の一環」と位置付けた。「アメリカのメディアが発信するバイアスがかかった『アジア人の長老』ではなく、『これが私たちアジア人だ』と、彼らが見せたい方法で描いた」と話している。

■5月1日(土)7:30pm
■会場:Brooklyn Beauty/Fashion Labo、4階屋上
 300 7th Street, Brooklyn
■チケット(寄付):$5(ミニマム)
※チケット販売は当日7:00pmから ・定員50人
https://fb.me/e/bupKR7zUT


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