Alex Da Corte, As Long as the Sun Lasts, 2021. Courtesy The Metropolitan Museum of Art, photo by Anna-Marie Kellen
今年でシリーズ9回目となるメトロポリタン美術館恒例の屋上展示「ルーフガーデン・コミッション」が、4月16日(金)に始まり、10月31日(日)まで開催。今回は、ニュージャージー州生まれでフィラデルフィアを拠点に活動するポップアーティスト、アレックス・ダ・コルテの「As Long as the Sun Lasts(太陽が続く限り)」が設置された。
Alex Da Corte, As Long as the Sun Lasts, 2021. Courtesy The Metropolitan Museum of Art, photo by Anna-Marie Kellen
作品タイトルはイタリアの小説家イタロ・カルヴィーノが、新しい探検の可能性について書いた短編から名付けられたもの。ダ・コルテのビッグバードが「青い」のは(オリジナルは黄色)、彼が幼少時、ベネズエラで観たブラジル版のセサミストリートで青い鳥のマペット「ガリバルド」が登場していたこと、映画「フォロー・ザット・バード」(1986年)で、捕えられたビッグバードが青く塗られたことに由来する。
Alex Da Corte, As Long as the Sun Lasts, 2021. Courtesy The Metropolitan Museum of Art, photo by Anna-Marie Kellen
三日月(みかづき)に腰掛け、物憂げに空を見上げるビッグバード。手に持ったハシゴは短すぎ、天へ登ることも、地上へ降りることもできずに困惑しているようだ。