Kazuko Miyamoto, Vincent Corner, 1978. © Kazuko Miyamoto. Courtesy of the artist and Zürcher Gallery, New York/Paris
宮本は東京に生まれ、20代前半だった64年頃からマンハッタンのローワーイーストサイドを拠点に制作を続けてきた。68年、隣人のアーティスト、ソル・ルウィットと出会い、アシスタントとして立方体の制作に携わり、71年のグッゲンハイム美術館での展示など、多くのウォール・ドローイングを手がけた。その傍らでミニマリズムの表現手段を研究し、独自の表現方法を見いだし始める。
Kazuko Miyamoto, Paper Kimono, 1990. © Kazuko Miyamoto. Courtesy of the artist and Zürcher Gallery, New York/Paris
1972年、ソーホーで開催された「13人の女性アーティスト」展に参加。同年末にはウォースター通り97番地にオープンしたニューヨーク初の女性アーティスト集団、A.I.R.ギャラリーを開く。初期メンバーとして宮本は5つの個展を開催し、2つのグループ展のキュレーションを担当した。