2023年04月28日号 Vol.444

「街路を清潔に」行動促す
ポイ捨て防止キャンペーン
「We ♥ NYC」「Get Stuff Clean」

①ゴミ人間がモデルのポイ捨て防止ポスター (All images courtesy: New York City Department of Sanitation / DSNY)

ニューヨーク市衛生局(The NYC Department of Sanitation:DSNY)は4月10日(月)、ゴミのポイ捨て防止と、犬のフンの後始末を促した広告キャンペーンを発表。ゴミを管理し街を清潔にしようと、NY市が昨年11月から行っているイニシアチブ「ゲット・スタッフ・クリーン(Get Stuff Clean)」の一環で、DSNYによる15年ぶりの大規模なポイ捨て防止キャンペーンだ。同時に、先月から始まった市民キャンペーン「WE ♥ NYC(ウィー・ラブ・ニューヨークシティ)」のひとつとして、市民ひとり一人に行動するよう求めている。


数百万ドルの資金を投じて展開中の「ゲット・スタッフ・クリーン」は、街路の清掃、ゴミ箱の追加、ネズミ駆除、不法投棄などの問題に取り組む。今回の広告キャンペーンで、エリック・アダムスNY市長は、「ニューヨーカーは、歩道のゴミや犬のフンにうんざりしている。それを解決するためには、全員がそれぞれの役目を果たす必要がある」と訴える。

①ゴミ人間がモデルのポイ捨て防止ポスター (All images courtesy: New York City Department of Sanitation / DSNY)

一連の広告デザインは、マーケティング・エージェンシーの「VMLY&R New York」と、DSNYが協力。街路を汚す不愉快な行動が、「恥ずかしいことである」と、市民に認識させることが目的だ。

ポイ捨て防止ポスターは、メインコピー「もし君がゴミを捨てるなら、君がゴミだ(If you litter, you are garbage)」を、ダイレクトに表現したゴミ人間「ガーベージ・ニューヨーカー(Garbage New Yorker)」がモデル。「ガーベージ・ニューヨーカーを見かけたら、何処に行くかを教えて」とゴミ箱を指さす=写真①=。

②フンの後始末を促すポスター (All images courtesy: New York City Department of Sanitation / DSNY)

犬が自らフンを片付けているポスターは、「彼ら(犬)が(自分で)できるようになるまで、それ(後始末)は、あなたの仕事」と、フンの後始末は飼い主の責任であることを明確にする=写真②=。

分かりやすいメッセージとビジュアルで、市民の行動を促すユニークな広告キャンペーン。


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