2018年4月27日号 Vol.324

第46回米国日本人医師会晩餐会
新会長に柳澤医師就任
15人の研究者、医学生に奨学金


photo by JMSA


米国日本人医師会(JMSA)の第46 回年次晩餐会が、4月14日、市内のイエールクラブで開かれた。日系医療関係者ほか、JMSAの活動を寄付によって支える日系企業、JMSAのコミュニティーアウトリーチ団体などが集まった。司会は、この晩餐会のチェアパーソンは加納麻紀医師と金原聡子医師が務めた。
今回の晩餐会の目的の一つが、JMSA新会長の承認だった。会長の安西弦医師の挨拶の後、本間俊一医師が新会長として柳澤貴裕医師を紹介し、満場一致で承認された。岩原誠元会長による、安西前会長への慰労の言葉の後、柳澤新会長が挨拶した。
柳澤新会長は、内分泌内科専門医師で、専門は糖尿病や甲状腺疾患。マウントサイナイ・アイカーン医科大学教授であり、内分泌科研修プログラムディレクター。JMSAではこれまで副会長として、会長の安西医師をサポートしてきた。
続いて、カマール・ラマニ医師から、東北からの医療レジデント教育プログラムについての紹介があった。東日本大震災直後、JMSA医師団が現地に医療ボランティアに赴いており、このプログラムは被災地支援の流れで始まったもの。ラマニ医師はプログラムの代表として、これまでずっと若い医師のニューヨークへの短期研修を指導してきた。
最後は、例年通りJMSA医学奨学金の授与式。日米の医療分野で研究を行う15人の医学生、医師、研究者らに奨学金が授与された。
今年の晩餐会のエンターテインメントは、ザ・ボーイズ&ガールズ・クワイヤー・オブ・ハーレム・アラムナイ・アンサンブル。世界的に有名なハーレム少年少女聖歌隊とその伝統を受け継ぐゴスペルクワイヤーで、2007年に結成されて以来、ティネシャ・ヒル氏の指導の下で活動している。会場を震わせるような声量と迫力に参加者らは圧倒され、拍手が鳴り止まないほどだった。

2018年JMSA医学奨学金を授与された医師、医学生は以下のとおり。
▼本庄JMSA奨学金=井上小百合(バージニア医科大学)、ニコラス・ラブ(スタンフォード医科大学)、田畑美香(スタンフォード大学医学生)▼村瀬九郎医師JMSA奨学金=中川祐介(ネバダ医科大学)▼三井USA・JMSA奨学金=ダン・エブナー(ブラウン大学・東京大学医学生)、中沢良平(マウントサイナイ・アイカーン医科大学)▼ニッポン・ライフJMSA奨学金=石塚万貴医師(マウントサイナイ・アイカーン医科大学小児科レジデント)、グレース・リャオ(廖櫻美)医師(マウントサイナイ・アイカーン医科大学小児科レジデント)▼西岡JMSA奨学金=本間絵理(ジョージ・ワシントン医科大学)、森口陸(アルバート・アインシュタイン医科大学)、田辺美穂子(フィラデルフィア・カレッジ・オブ・オステオパシック・メディスン)▼レイモンド関口医師・JMSA奨学金=樋口聖薬学博士(コロンビア大学博士研究員)、能丸寛子博士(アルバート・アインシュタイン医科大学博士研究員)▼トヨタJMSA奨学金=樋口雅也医師(コロンビア大学病院緩和医療研究員)、渡邉伊知郎医師(フェロー、フィラデルフィア・チルドレンズホスピタル)


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