2021年4月16日号 Vol.395

コロナ禍での「距離」を捉え直す
「距離をめぐる11の物語:日本の現代美術」

さわひらき「Polaris」2021、ビデオ(14分40秒)© Sawa Hiraki

独立行政法人国際交流基金(The Japan Foundation)によるオンライン展覧会「距離をめぐる11の物語: 日本の現代美術)」が、3月30日(火)に始まり、5月5日(水)まで開催されている。



展示では、コロナ禍での「距離」を捉え直す。人や物の移動が制限される今、「距離を翻訳すること」をテーマとして制作された新作を中心に、11人の日本現代美術家が作品を世界に発信する。

潘逸舟「SLOW SAMBA – Practice to Dance with You –」2021、ビデオ(11分34秒)© Han Ishu

離れていることを前提とした暮らしの中で、人々は新たな関係性を模索し、築き始めている。人と人、土地と人、歴史上の時点と現在、実在の場所・空間とバーチャル空間など、さまざまな「距離」をめぐ って制作された作品を、日英両言語のウェブサイトを通して、世界に発信する。

参加作家は、荒木悠、潘逸舟、飯山由貴、小泉明郎、毛利悠子、野口里佳、奥村雄樹、佐藤雅晴、さわひらき、柳井信乃、吉 田真也。映像、音、アニメーションやライブ配信(毛利悠子作品。米東部時間で毎日午後8時から翌朝5時)など、多様な表現で「距離」を捉え直す。

佐藤雅晴「オオカミになりたい」2017、ビデオ(サイレント)、ループ、個人蔵© Estate of Masaharu Sato

キュレーターは、木村絵理子(横浜美術館 主任学芸員)、近藤健一(森美術館シニアキュレーター)、桝田倫広(東京国立近代美術館 主任研究員)、野村しのぶ(東京オペラシティアートギャラリー・キュレーター)。

国際交流基金は、世界全域で国際文化交流を実施する日本で唯一の専門機関。「文化」と「言語」と「対話」を通じて、日本と世界をつなぐための活動を展開している。



■5月5日(水)まで
■観覧無料
■展覧会URL:https://11stories.jpf.go.jp


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