2021年4月16日号 Vol.395

日本クラブWEBギャラリー
「海老屋流茶箱」
遊び心満載の茶箱を紹介

日本クラブのウェブギャラリー企画展「海老屋流茶箱」展が、4月15日(木)から5月26日(水)まで開催される。「茶箱」とは、今から約400年前、千利休が野外でお茶を楽しむために、小箱に茶道具を仕組んだのが始まりだと言われている。小箱や籠(かご)の中に、茶道具、抹茶を入れておく棗(なつめ)や茶筅(ちゃせん)、茶碗などが入ったセットのことを指す。お湯さえあれば、おいしい抹茶がいつでもどこでも楽しめるのが、茶箱の醍醐味だ。

茶道には、本来茶道用ではない道具をお点前に活用し、その趣向を楽しむ文化がある。千利休が、船の出入りする潜り口を茶室のにじり口(狭い入り口)に仕立て、魚を入れる魚籠や、水筒として使った瓢を花瓶に見立てたことによって、茶の世界の「見立て」が意識されるようになったと言われている。



今回の展示では、延宝元年(1673年)から続く骨董店海老屋の九代目・三宅正洋氏による「見立て」で作られた遊び心満載の茶箱を紹介する。

花見用の茶箱、月見用の茶箱、江戸時代に日本橋と縁の深かったオランダにちなんだ茶箱など、三宅氏の見立てで選ばれた楽しい茶箱の数々だ。希少価値のある古美術・古道具を、次世代に伝えるために、20年をかけて組み合わせた骨董茶箱30組が展示される。

■4月15日(木)〜5月26日(水)
■会場:日本クラブWEBギャラリー
https://nippongallery.nipponclub.org
★バーチャル・オープニング・レセプション
■4月15日(木) 7:00〜8:00pm
■申込み:www.nipponclub.org
■問合せ:gallery@nipponclub.org


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