2018年4月13日号 Vol.323

日本とキプロスの
友好親善を促進
「キプロスのレフカラ・レース展」



日本クラブが在ニューヨークキプロス共和国総領事館の後援を受け、「地中海の美しい島国・キプロスからのレフカラ・レース展」を4月19日(木)から25日(水)、同クラブ内ギャラリーで開催する。
「レフカラ」は、地中海の東端、トルコやシリアの近くに位置する島国で、キプロスにある村の名前。このレフカラ村には、500年以上前から伝わる刺繍技法があり、1481年ここを訪れたレオナルド・ダ・ヴィンチがその美しさに魅了され、ミラノ大聖堂の祭壇用クロスを注文したと伝えられている。
祭壇のクロスがレフカラ・レースであることは、近年になってミラノ市が公式に認め、1986年にはイタリア・キプロス共和国両国政府の外交官が出席し、レフカラ村で公式式典が催された。
15世紀頃、レフカラ村は、ベネチアの貴族とその家族の保養地として人気があり、相互交流の中で村の女性たちはベネチアの貴婦人からレース編みを学び、より美しく繊細なレース作りに励んだと伝えられる。
レフカラ・レースの制作には大変な時間がかかり、1メートルを仕上げるのに半年以上要するという。技術を持つ人も減りつつあり、継承が現在の課題となっている。
レフカラ・レースは2009年、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。この展示では、悠久の歴史を持つレフカラ・レース50点が展示される。

日本は1960年8月のキプロス独立以降、現在に至るまで友好関係にある。2010年には国交樹立50周年を記念し、キプロス共和国の首都ニコシアで日本週間を実施。2011年の東日本大震災の際、キプロス政府は日本に対し5万ユーロの義援金を提供し、被災児童25人をキプロスに招待している。
この展示は、日本とキプロスの友好親善を促進し、相互理解を図り、それが日本と世界各国の相互理解の増進及び友好関係の発展の一助になることを目的として開催される。

■4月19日(木)〜25日(水)
■会場:日本ギャラリー(日本クラブ7階)
 145 W. 57th St.(bet. 6th & 7th Aves.)
www.nipponclub.org
■入場無料 
■問合せ:TEL212-581-2223
 info@nipponclub.org



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