2022年4月8日号 Vol.419

大手配車サービス「Uber」
NYCタクシーをアプリに追加
今春後半から

大手配車サービスのウーバー(Uber)と、ニューヨーク市タクシー&リムジン協会が3月24日(木)、イエローキャブやグリーンキャブを含むニューヨーク市の全タクシーを、ウーバーアプリに取り込むことで合意した。実施はこの春後半から、具体的な日時は決まっていない。

これにより、ウーバーのアプリで車を呼ぶと、イエローキャブが到着するといったことが、今後は普通に起きるようになる。

元々は競合していたウーバーとニューヨーク市タクシーだが、ウーバーのドライバー不足と、ニューヨーク市タクシーの業績不振とが重なり、今回双方にとって有利と見ての合意となった。



ウーバーはこれまでも、海外や全米他都市で、民間の配車業者とのアプリ提携は行っているが、市全体のタクシー業界との提携は、ニューヨーク市が初めて。長年競合関係にあったウーバーとニューヨーク市タクシー業界が、意外な形で手を組む結果となった。

この合意発表があった同日、ウーバーの株価が5%の高値をつけ、一株34ドル70セントとなった。
ウーバーと市のタクシーでは料金体系も異なるが、乗客が払う乗車賃も、ドライバーが受け取る報酬も、すべてに不平等が生じないように双方が調整するとしている。

Uberのウェブサイト
https://www.uber.com


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