2022年4月8日号 Vol.419

コロナ・ワクチン接種
2回目ブースターを認可
50歳以上が対象

米食品医薬品局(FDA)が3月29日(火)、新型コロナウイルスワクチンの2回目の追加接種(ブースター)を、50歳以上の成人全員を対象に認可した。ファイザー/バイオンテック製と、モデルナ製の両方が対象となっている。

これによって50歳以上は、最初の追加接種から4ヵ月が経過した時点で、2回目の追加接種を受けることができる。

FDAはそれに加えて、12歳以上の免疫不全など一定の慢性疾患を持つ人にも、2回目の追加接種を認めると発表している。

アメリカでは落ち着いた感のあるオミクロン株だが、現在、ヨーロッパや中国ではより感染力の強いオミクロン変異株(BA.2)が流行中。再びアメリカで感染の波を引き起こす可能性もあり、それに対する抗体価の低下が懸念されるため、認可に踏み切った。

FDAは、主にイスラエルでの治験結果をもとに、さらなる追加接種による健康上の懸念はないとの判断を下している。



2度目の追加接種は、感染後の重症化を防ぎ、入院患者を減らすことが目的。

またFDAは当初、65歳以上に限定して2回目の追加接種を認可予定だったが、慢性疾患を持つ人が50歳以上で増えることから、対象年齢を引き下げる方が賢明だと判断したという。

これを受けて米疾病管理予防センター(CDC)は3月29日、ワクチン接種ガイドラインを更新。「65歳以上全員と、50歳以上の慢性疾患を持つ人は、2回目の追加接種を受けるべき」とコメントしている。CDCによると、50〜65歳人口の約3分の1が、重篤な慢性疾患を持っているということだ。

CDCのワクチンガイドライン
https://www.cdc.gov/media


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