2022年4月8日号 Vol.419

ニューヨーク、目覚めへの賛歌
街の復活・活気を後押し
野外アート「プラントワール、ブルー」

Photo by KC of Yomitime

ロックフェラーセンターで四季を彩る花壇「チャンネル・ガーデン」の5番街側に3月18日(金)、巨大な園芸用コテ=表紙写真=が登場した。「プラントワール、ブルー(Plantoir, Blue)」と題された彫刻は、高さ23フィート(約7メートル)、重さ2300ポンド(約1トン)で、クレス・オルデンバーグ(スェーデン系アメリカ人)と、彼の亡き妻クージェ・ファン・ブリュッヘン(オランダ系アメリカ人)による作品。2002年、メトロポリタン美術館の屋上で同作の「赤」バージョンが公開されて以来、ニューヨークでの展示は20年ぶりとなる。



1970年に出会った二人は、1975年からコラボレーションを開始。フルーツボール、おもちゃ箱、道具箱の中から、遊び心溢れるアイテムを選び、作品にすることで知られている。

同作の赤バージョン「プラントワール、レッド(Plantoir, Red)」は、ミシガン州グラウンド・ラピッズとポルトガルのポルトで恒久的に設置。今回の青バージョンは、オランダの労働者が着ているオーバーオールに触発されたと説明している。

ポーラ・クーパー・ギャラリーのシニアパートナー、スティーブ・ヘンリー氏は、「彼らの新しい彫刻はニューヨーク市が待ちに待った『目覚めの時』への賛歌である」と述べている。

Photo by KC of Yomitime

「チャンネル・ガーデン」では4月中旬から、イースターにちなんだディスプレイを追加。スケートリンクも「フリッパーズ・ローラーリンク」=関連記事=に生まれ変わるなど、ニューヨークのアイコン的場所で春を祝うと同時に、街の復活と活気を後押しする。

Plantoir, Blue
■5月6日(金)まで
■会場:Rockefeller Center
 45 Rockfeller Plaza
www.rockefellercenter.com


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