2024年3月29日号 Vol.466

帝国ホテルに330人
村瀬裕子さん追悼レセプション
ノグチ美術館では教育基金を設立

今年1月25日に他界した村瀬悟弁護士の妻、村瀬裕子さん(享年64歳)を追悼するレセプションが3月13日(水)、東京の帝国ホテルで行われた。当日は友人・知人など約330人が参列。河野太郎デジタル大臣、伊藤公平慶應義塾塾長夫妻、安倍昭恵元首相夫人、日本画家の千住博氏なども来場し、故人を偲んだ。

家族ぐるみで交流していた千住氏も参列

前日、村瀬家の墓標がある愛知県で四十九日法要と納骨を済ませたことを報告した村瀬氏。「多くの方々に助けて頂き、本日は皆様を迎えての『感謝の会』とさせていただきます」と挨拶。

続いて登壇した長男の賢太郎氏は、母親の活動を披露しながら、彼女がどれだけ日本とアメリカを愛していたか、友人や家族を大切に思っていたかを紹介。次男の晃二郎氏は、「母と長年の付き合いがあった皆様とこれからも繋がっていくことで、母の思い出を生かし続けることができれば嬉しい」と話した。

家族ぐるみで交流していた千住氏も登壇=写真=。ニューヨークの高級レストランで、裕子さんが持参した「冷麺のどんぶり」のような巨大な「おりん」を、頭に被るように促されたという「不思議な出来事」を披露。会場は和やかな笑い声に包まれた。

村瀬氏は、「多くの方々にご出席頂き誠にありがとうございました。懐かしい裕子の話に加え、新しい出会いもあり、感無量でございます。皆様と裕子との絆を今後も大切にしたく、我々家族が皆様の為に出来ますこと、もしくはニューヨークでお手伝い出来ることがございましたら、何なりとお気軽にご連絡ください」と謝意を伝えている。
[広告]
追悼寄付10万ドルで
村瀬裕子記念教育基金を設立


裕子さんの知人・友人およそ300人から、ニューヨークのイサム・ノグチ財団および庭園美術館に寄せられた追悼寄付は10万ドルを達成。同館では、「村瀬裕子記念教育基金(Hiroko Murase Memorial Fund for Education Programs)」(別記)を設立した。

基金は、ノグチの芸術と人生を紹介すると共に、教育が行き届かない地域の子どもや学生を対象に、思考と創造的スキルの発達を促進し、芸術制作、素材、技術を実験する機会を無料で提供することなどに活用される。詳細はオフィシャルサイトで。

ノグチ美術館・村瀬裕子記念基金
https://www.noguchi.org/museum/support


HOME