2019年3月29日号 Vol.346

篠原有司男 個展
今もなお走り続ける「前衛の道」
早く、美しく、リズミカルであれ!

篠原有司男


ニューヨーク在住の前衛画家・篠原有司男の個展「今もなお走り続ける『前衛の道』」が、4月11日(木)から28日(日)まで、ローワーイーストサイドのギャラリー128で開始される。
篠原の人生3原則は「早く、美しく、そしてリズミカルであれ」。止まることを知らない篠原の作品には、あらゆるものがぎゅうぎゅう詰めに描き込まれている。極端なデフォルメ、関係のないものを混ぜ合わせ逆転させることで、エネルギーが溢れ出る。直感したものを素早く捉え、同時に筆を取る。
今回展示される大作「樋口一葉」も、その名前の発するイメージを画面に叩きつけている。日本滞在中、初めて樋口一葉が印刷された五千円札を見た時、「こちらを見つめる一葉にハッとして息を呑み、恐くてお札を使えなかった」と言う。
そのほか、篠原の定番である段ボールを使ったオートバイ彫刻や、小さい作品だが人気の高い彫刻「ピアニスト」、さらに中型のアクリル絵画も展示される。87歳の爆走は続く。

■4月11日(木)〜28日(日)
■オープニングレセプション:
 11日6:00〜8:00pm
■会場:Gallery Onetwentyeight
 128 Rivington St.
■TEL: 347-456-3424
www.galleryonetwentyeight.org


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