2022年3月25日号 Vol.418

家族の視点から語る人生
作品200点以上を公開
バスキア展「キング・プレジャー」

Jean-Michel Basquiat, Photograph Christopher Makos May 29, 1984

ブルックリン生まれのアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキアの作品展「キング・プレジャー(Jean-Michel Basquiat: King Pleasure©)」が4月9日(土)から、チェルシーにある歴史的建造物「スターレット=リーハイ・ビル」で開催される。



1988年、ヘロインの過剰摂取により27歳で死去したバスキア。これまでもバスキアの展覧会は世界各地で行われてきたが、本展は遺族が企画・キュレーションに携わったもの。絵画、デッサン、ドローイング、印刷物、マルチメディアなど、未発表を含めたアイテム200点以上を公開。ブルックリンとプエルトリコで過ごした少年期、アート界で頭角を現し、グレート・ジョーンズ ・ストリートのスタジオで亡くなるまで、バスキアの創造的な生活や、今なお続く社会的・文化的な影響力を紐解く。

Untitled (100 Yen), 1982 © The Estate of Jean-Michel Basquiat Licensed by Artestar, New York

見逃せないのは、バスキアが壁画を描いたナイトクラブ「パラディウム」(1997年に閉鎖)のVIPエリアを再現したスペースだ。パラディウムのために制作した絵画も飾られる。

同展タイトル「キング・プレジャー」は、1987年制作の作品名から。「バスキア展はたくさんありましたが、家族の観点から語られることは決してありませんでした(妹・ジャニーヌ)」、「本展は、ジャン=ミシェルの人生を多角的に称えるものにしたい(妹・リサン)」と、それぞれがコメントを残している。

Jawbone of an Ass, 1982 © The Estate of Jean-Michel Basquiat Licensed by Artestar, New York

Jean-Michel Basquiat: King Pleasure©
■4月9日(土)から
■会場: Starrett-Lehigh Building:601 W. 26th St.
■大人$35〜、学生/シニア$32〜13歳以下$30〜
https://kingpleasure.basquiat.com


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