2020年3月20日号 Vol.370

NY州ビニール袋禁止法
買い物には自前の袋で
罰則開始は5月15日から



ニューヨーク州では3月1日から、ショッピング用ビニール袋の使用を禁止する新法「The Bag Waste Reduction Law」が施行された。スーパーマーケットなどの食品を扱う店だけでなく、衣類や雑貨など、全店舗に適用される。
新法の徹底には1ヶ月の猶予期間が設けられ、3月末日までは違反行為の取締りは行われない。違反行為に罰金が科せられるのは4月1日からとなる。(コロナ感染拡大につき、違反行為に罰金が科せられるのは5月15日からに変更=3月19日現在・編集部)
それでも、紙袋代5セントはすでに導入されている。5セントを支払いたくないなら、自分で買い物袋(バッグ)を持参すること。そして、買った紙袋は必ずリサイクルするよう行政は呼びかけている。
消費者がすべきことは、仕事帰りの食材ショッピングや、ちょっとした買い物をいつでもできるように、再利用可能な折りたたみ式バッグを常に携帯すること。どんなバッグでもいいが、何回でも繰り返し使え、洗濯にも耐える布製が奨励されている。各店舗のレジでも、そうしたバッグを販売する。
スーパーマーケットの野菜や果物コーナーにある薄手のビニール袋は新法の適用外だが、これも必要以上に消費しないよう、行政は消費者に呼びかけている。
ニューヨーク州では年間平均230億個のビニール袋が消費されてきたという。それがゴミとして捨てられ、下水から川、海に流されるなどして世界的な環境汚染を引き起こしている。
新法の詳細は、ニューヨーク州環境保護課(DEC=Department of Environmental Conservation)ホームページ(別記)で。

www.dec.ny.gov/chemical/50034.html


HOME