2020年3月20日号 Vol.370

捨てられるモノであふれた食料品店
「プラスチック・バッグ・ストア」


Photo by Robin Frohardt, All photos Courtesy Times Square Arts


タイムズ・スクエアーでパブリックアートを展開する「タイムズ・スクエア・アーツ」が、没入型インスタレーション「プラスチック・バッグ・ストア」=表紙写真=を開催する。プラスチック・バッグに代表される使い捨てのモノから作られた、偽物の野菜や食品を並べたグローサリー・ストアだ。

NY州では3月1日から、ショッピング用ビニール袋の使用を禁止する新法が施行。同展は、それに合わせて企画されたもの。
制作したのは、ブルックリン在住のパペット・デザイナーで映像ディレクターのロビン・フロハート。2013年に発表したパペット作品「ピジョニング(The Pigeoning)」は、国内外をツアー。ニューヨーク・タイムズ紙が「イマジネーションから誕生した幻想的なシンフォニー」と称賛し、ドイツ語、ギリシャ語、アラビア語、トルコ語などに翻訳された。

2016年に発表された「プラスチック・バッグ・ストア」は、クリエイティブ・キャピタル賞を受賞。ビニール袋で作られた色鮮やかな野菜、キャップがトッピングされた紙のケーキなど、全てが「ゴミ」になるモノで作られている。
ステイトメントでフロハートは次のようにコメント。「ユーモラスな体験を通し、使い捨てプラスチックの永続性について考えて欲しい。私たちが何かを『捨てる』時でも、そのモノから『離れる』ことはできません。優れたユーモアと風刺は、社会問題を浮き彫りにする強力なツールになると考えています」

入場無料、夜間のパフォーマンスは予約制(7時と9時)。詳細・予約はオフィシャルサイトで。

The Plastic Bag Store
★開催延期・詳細は後日発表
 火〜日11am-6pm
■パフォーマンス:火〜日7pm & 9pm
 ※無料(要インターネット予約)
■会場:20 Times Square
 W. 47th St. and 7th Ave.
arts.timessquarenyc.org



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