2019年3月15日号 Vol.345

「見えない力」を視覚化
植松 奎二・アメリカ初個展

植松 奎二
Images courtesy Keiji Uematsu and Simon Lee Gallery


国際的に活動する芸術家、植松奎二(うえまつ・けいじ)のアメリカ初個展「見えない力(Invisible Force)」が、アッパーイーストのギャラリー「サイモン・リー」で3月7日(木)から始まり、4月26日(金)まで開催されている。
植松は「物体」と「空間」との間に存在する「見えない関係や動き」の視覚化を追求。ステイトメントで植松は「私がやりたいことは、目に見える存在、目に見えるコネクション、目に見える関係をより明確にすることだ」と述べているように、多角的で総合的なアプローチから、重力や引力などといった「見えない力」を、鑑賞者へ想起させようと試みる。
本展では、立体の他、貴重なドローイングや写真なども展示。小規模ながらも植松のキャリアを包括、紹介する。

神戸市生まれの植松は1969年から作家活動を始め1975年に渡独。1988年、ベニスビエンナーレ日本代表に選出され、2013年には第38回中原悌二郎賞を受賞。現在は*ドイツと日本にアトリエを構え、活動を続ける。

■4月26日(金)まで
 月〜土10:00am - 6:00pm
■会場:Simon Lee
 26 E. 64th St. (2階)
■Tel: 646-678-5654
■入場無料
www.simonleegallery.com


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