Installation view of The Hare with Amber Eyes. Photo by Iwan Baan
これほどたくさんの根付が一堂に! そして、職人たちの想像力の何と豊かであることか。わずか3、4センチほどの小さなオブジェながら、まん丸い柿の実に止まったテントウ虫や、パカッと割れた蜜柑の中で碁を指す二人など、堅牢・巧緻な情景描写に思わず息を呑む。ネズミ捕り器を抱える小僧の背中に、当のネズミが乗っている姿はユーモラスで、蛸に乳を含ませる海女の姿態は何ともエロチックだ。