2020年3月6日号 Vol.369

「儀式と伝統」テーマに
珠玉の美術工芸品多数を展示



「儀式と伝統〜日本の美術工芸」展(主催:オリエンタル・トレジャーボックス、オリエンテーションズギャラリー)が、3月12日(木)から19日(木)まで、日本ギャラリーで開催される。
ニューヨークで開催されるアジアウィークと同時期に、毎年日本ギャラリーで開催される展示会で、主に帝室技芸員(ていしつぎげいいん)や、人間国宝により制作された近現代工芸品を紹介している。
今年のテーマは、「儀式と伝統」。日本古来の香道、茶道、華道、仏教や神道の儀式、宮中や武家の生活様式、劇場、舞踊などの芸能に関する、幅広い分野での美術工芸品を展示する。
帝室技芸員・並川靖之が修学院離宮を描いた「七宝の香炉」(1905年)や、人間国宝・二代目前田竹房斎(まえだ・ちくぼうさい)の竹の花籠「輪違文花籃」、漆芸家・岡田紫峰による蒔絵の重箱など、技巧を凝らした珠玉の美術工芸品が一堂に展示される。
必見は、明治から大正期にかけて、東京・浅草で活躍した金工家・長谷川一清(玉東斎)の作品。今回は、高い彫金技術で迫真的に表現された鴨の香炉=写真=が展示される。

▼特別講演会
3月16日(月)午後3時からは、ロサンゼルスカウンティー美術館の日本美術学芸員ホリス・ゴダール氏を迎え、講演会が開催される。テーマは「日本の美術工芸における儀式と伝統」。詳細別記。

■3月12日(木)〜19日(木)
■会場:日本ギャラリー (日本クラブ7階)
 145 W. 57th St., 7th Fl.
 (bet. 6th & 7th Aves.)
■TEL: 212-581-2223
 info@nipponclub.org
■入場無料
www.nipponclub.org

★特別講演会
■3月16日(月) 3:00〜4:00pm
■会場:同上
■入場無料(要予約) 
■申込み:日本クラブ事務局(本多)
 yhonda@nipponclub.org



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