2020年3月6日号 Vol.369

「本当の障碍とは何か」を問う
ブルックリンでGAKU個展



アメリカ国籍で、日本の川崎市を拠点に制作活動をする18歳のアーティストGAKU(佐藤楽音・がくと)=写真=の個展が3月2日(月)か7日(土)まで、ブルックリン・ダンボ地区のギャラリー「Usagi」で開催される。

2001年横浜市生まれ。生まれつき自閉症で知的障碍と診断。自閉症対処のためロサンゼルスへ渡米し9年間過ごした後、5年前に日本に戻る。父親が川崎市で始めた発達障碍の福祉施設「アイム」が運営するノーベル高校に通い始める。
18歳となった現在のコミュニケーション能力は、小学2年生程度であるものの、言語を超えた領域で特別な力を発揮。左脳を排除した、右脳だけの世界で描かれる作品は極めて直感的。言語を介さない独自の世界観が、窮屈な常識や社会のルールで疲弊する現代人に、直感的・自由な表現力で「本当の障碍とは何か」を問いかけている。

■3月2日(月)〜7日(土)
 レセプション2日(月)6pm
■会場:Usagi
 163 Plymouth St. Brooklyn
■入場無料
www.usaginy.com
★アーティストHP:bygaku.com



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