2020年3月6日号 Vol.369

クーパーヒューイットで2つのファッション展
「コンテンポラリー・ムスリム・ファッション」
「ウィリー・スミス:ストリート・カルチャー」


「コンテンポラリー・ムスリム・ファッション」展 Courtesy of Barjis; models: Marcie Dvorak and Maria Plavska / Bookings Models London


「ウィリー・スミス:ストリート・カルチャー」展 WilliWear Showoom, SITE, 1982, Photographed by Andreas Sterzing, Courtesy of SITE - James Wines, LLC, photo © Andreas Sterzing


アッパーイーストのクーパーヒューイット・スミソニアン・デザインミュージアムで、2つのファッション展が行われる。

ひとつは2月28日(金)に始まった「コンテンポラリー・ムスリム・ファッション」展。
2019年のデータでは、ムスリム(イスラム教徒)は、世界人口のおよそ4分の1、約19億人という。女性が頭部を覆う伝統的なスカーフ「ヒジャブ」が有名で、近年、ドルチェ&ガッバーナ、ユニクロ、ナイキなどが「ヒジャブ」のコレクションやイスラム文化を取り入れたデザインを発表。そのスタイルは、ハイエンドからストリートウェア、スポーツウェア、オートクチュールまで、驚くほど多岐に渡る。
本展では、アンサンブル、写真、デザイナーのインタビュー映像なども合わせ、最新のムスリム・ファッションを紹介する。

もうひとつは、3月13日(金)から始まるアメリカのファッション・デザイナー、故ウィリー・スミスをフィーチャーした「ウィリー・スミス:ストリート・カルチャー」展。
当時、「アメリカで最も成功したアフリカ系アメリカ人デザイナー」で、「ストリート・クチュールの先駆者」と評されたスミス。パフォーマンス、映画、アートなどを融合させ、衣類を「人種・階級・性別」がもたらすステレオタイプのイメージから解放するための道具と捉えていた。その手頃な価格設定が、「ファッションの民主化」を促進したともいわれる。
展示会場は、スミスのブティックを思い起こさせるように設計。何気ない日常に芸術を見いだしたスミスを体現させる。

Contemporary Muslim Fashions
■8月23日(日)まで

Willi Smith: Street Couture
■3月13日(金)〜10月25日(日)

■会場:Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum
 2 E. 91st St. (Bet. 5th & Madison Aves)
■大人$14、シニア$8、学生$5、18歳以下無料
 (入場料任意:火曜6:00〜8:00pm)
www.cooperhewitt.org



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