2022年2月25日号 Vol.416

JS「現代聲明:螺旋曼荼羅海会」
音と映像のイマーシブ体験

ジャパン・ソサエティー(JS)が2月24日(木)から27日(日)まで、サウンドとビジュアルのイマーシブ体験、「現代聲明(しょうみょう):螺旋曼荼羅海会(らせんまんだら・かいえ)」を開催する。「聲明の会・千年の聲」による全12回公演。日本語公演、英語字幕。

コロナ禍のためライブ公演ではなく、過去のコンサート録音を使用した、サウンドとビジュアルの体験型プレゼンテーション。JS内劇場で、観客間の十分な距離を確保するため、各公演の定員は30人。

聲明とは、6世紀にインドからシルクロードを伝い日本に伝来した密教の修行・儀式の一環。法要の際に、僧侶が仏典に節(ふし)をつけて歌う声楽のことを指す。

その独特な音律にのっとり、若手作曲家・桑原ゆうが創作した現代聲明「螺旋曼荼羅」が、在ニューヨークのサウンド/ビデオ・アーティスト、テイ・ブロウによって、曼荼羅画像や聲明楽譜などのビジュアルと相まった、五感体験になって繰り広げられるのが今回の公演だ。



ブロウが扱う音源は、現代聲明のコンサート活動で知られる「聲明の会・千年の聲」の21人の仏僧の声。観客は舞台上にしつらえた瞑想スペースでくつろぎながら、荘厳な仏教音楽の世界を体験する。

桑原ゆうは、聲明に新たな息吹を吹き込む若手作曲家の一人。日本人ならではの、全く新しい形の音楽的方法論を探求する作品は、20人の僧侶の合唱による音楽法要のための「レクイエム」や、三味線音楽「風の陀羅尼」「弦の陀羅尼」「越後獅子幻想」など、高い評価を得ている。

テイ・ブロウは、作曲家、メディアデザイナー、パフォーマンスメーカー。演劇、ダンス、アート作品などの幅広いジャンルを手掛け、アメリカ国内、ヨーロッパなど、世界的に活躍の場を広げている。

■2月24日(木)6:00pm/8:00pm
■2月25日(金)5:30pm/7:30pm、
■2月26日(土)2:00pm/4:00pm/6:30pm/8:30pm
■2月27日(日)12:30pm/2:30pm/4:30pm/7:00pm
■会場:Japan Society:333 E. 47th St.
■一般$15、JS会員$12
■ボックスオフィス:TEL: 212-715-1258
www.japansociety.org


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