2022年2月25日号 Vol.416

無料イベント多数!
チケット料金も選択可能に
リンカーンセンター春のプログラム

J Hoard

リンカーンセンターでは今春、様々な催しを企画している。2月27日(日)からデイビッド・ルーベンスティーン・アトリウム(David Rubenstein Atrium)で無料イベントを開催する他、購入者がチケット料金を選択できる「Choose What You Pay」を試験的に導入する。多彩なプログラムを通し、文化とコミュニティの交流を活性化させる試みだ。ここではその一部を案内したい。



無料イベント
①The People Sing!

アメリカで自由と正義のために戦った人々の歴史を綴った「民衆のアメリカ史」の著者、ハワード・ジン(1922〜201 0年)の生誕100周年を記念したコンサート。ジンが追いかけたテーマを、歌と音楽で届ける。出演は、J・ホアード、マーサ・レッドボーン、ノナ・ヘンドリックスほか。

LADAMA

②LADAMA
ベネズエラ、ブラジル、コロンビア、アメリカ出身の女性アンサンブル「ラダマ(LADAMA)」によるファミリー向けコンサート。スペイン語、ポルトガル語、英語で歌われる曲は、国境と文化を越えた物語。

Sofia Rei (Photo by Jacob Crawfurd)

③Sofia Rei
アルゼンチンのシンガーソングライターで、グラミー賞ノミネート歴を持つソフィア・レイ。南米の民族音楽を探求し、ジャズやクラシック、ポップス、電子音楽などと融合、独自のサウンドを生み出す。昨年発表した5枚目のアルバム「Umbral」を披露する。

Sofia Rei (Photo by Jacob Crawfurd)

Choose What You Payは5ドルから

「Choose What You Pay」は、リンカーンセンター恒例のコンサート「アメリカン・ソングブック(American Songbook)」から利用可能。料金を選択して購入できるようになっており、最低価格5ドル、奨励価格35ドル。

コロナ禍で中止されていた「アメリカン・ソングブック」は、今年で24回目。サブタイトル「世界の声」に象徴される通り、世界各地の優れた音楽家を紹介。ホンジュラス、メキシコ、インド、ギニア、中国、スーダン、ベネズエラ、チュニジア、グアテマラ出身のパフォーマー、9人が登場する。

イチオシは、昨年日本ツアーを成功させたチュニジア出身でニューヨーク在住のシンガー・ソングライター、エメル(4月28日)。「ケルムティ・ホラ(わたしの言葉は自由)」は、チュニジアで起きた民主化運動「ジャスミン革命」の賛歌となり、エメルは「革命の声」と称された。

4月13日のオープニング・コンサートは、デイビッド・ルーベンスティーン・アトリウムで無料開催される。予約不要・先着順。

全イベント詳細はオフィシャルサイトで。

★無料イベント(抜粋)
①The People Sing!:
Celebrating the Centenary of Howard Zinn
■3月10日(木)7:30pm
②LADAMA
■3月19日(土)11:00am
③Sofia Rei
■3月24日(木)7:30pm
■会場:David Rubenstein Atrium
※入場口:Broadway, bet. 62nd & 63rd Sts.
■先着順
www.lincolncenter.org/venue/atrium

American Songbook:
A World of Voices begins
■4月 13日(水)〜30日(土)
■会場:Stanley H. Kaplan Penthouse
165 W. 65th St.10th floor (Rose Building)
■料金:Choose What You Payは$5から
※奨励料金$35
AmericanSongbook.org
★オープニング・コンサート(無料)
American Music in a Changing America
■4月 13日(水)7:30pm
■会場:David Rubenstein Atrium
※入場口:Broadway, bet. 62nd & 63rd Sts.


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