2023年02月24日号 Vol.440

阿部勝弥さん死去
日本とハーレム繋いだ功労者

式典で流されたビデオで、リバース氏(左)と阿部さん(中央)

ハーレムと日本の親善・文化交流に尽力してきた阿部勝弥氏が昨年11月に死去した。阿部氏と活動を共にしてきたニュー・ヘリテージ・シアター・グループ(ボーザ・リバース代表)はハーレム・アーツ・アライアンスと協力、2月8日(水)にシティーカレッジのセンター・オブ・ジ・アーツで「セレブレーティング・ザ・ライフ・オブ・カツヤ・アベ:阿部勝弥さんを偲んで」を開催。親交のあった友人・知人多数が参加した。



阿部氏は1961年に来米、50年以上に渡って様々なイベントやムーブメントに関わり、日本人を含む在米マイノリティのコミュニティ活動で、その足跡を残してきた。中でもハーレムの黒人社会との絆は深く、大物ミュージシャンの日本公演や、日本人アーティストのニューヨーク招致を実現。「キャッツ・アベ」の愛称で親しまれてきた。

2012年、ニューヨークに北米初の桜が植樹されてから100周年を迎える記念行事に尽力。ニューヨーク総領事館、日本商工会議所、日本クラブの後援を得て、ハーレムのサクラ・パーク(旧称クレアモント・パーク)で「チェリー・ブロッサム・フェスティバル」を開催した。

式典でリバース代表は、阿部氏とアポロシアターでの出会いから近年までの活動を紹介。ニュー・ヘリテージ・シアター・グループ制作のビデオ=写真=が上映され、故人をしのんだ。


HOME