2023年02月24日号 Vol.440

北米最大、子ども向け映画祭
話題作「ががみの孤城」上映!
「ニューヨーク国際子ども映画祭」

①Ernest & Celestine: A Trip to Gibberitia

26回目を迎える北米最大の子ども向け映画祭「ニューヨーク・インターナショナル・チルドレンズ・フィルム・フェスティバル(NYICFF)」が、3月3日(金)から19日(日)まで行われる。

世界各国から選ばれた長・短編65本を上映。すべての年齢層と映画愛好家が楽しめるよう、様々な視点で描かれた多様性に富んだ物語を選出。子どもたちが持つ本来の力を刺激し、映画の美しさと力に焦点をあてる。



オープニングナイトはガブリエル・バンサンの絵本「くまのアーネストおじさん」シリーズをアニメ化したフランス映画「アーネストとセレスティーヌ」の新作で、「ジベリシアへの旅(Ernest and Celestine: A Trip to Gibberitia)」=写真①=。無愛想なクマのアーネストと、ネズミのセレスティーヌが織りなす友情と冒険物語。壊れたヴァイオリンを修理するため、アーネストの故郷に戻る2人だが、そこではすべての音楽が禁止されていた。

②Dounia & The Princess of Aleppo

センターピースは、シリア系カナダ人のマリア・ザリフとアンドレ・カディによるアニメ「ドゥニアとアレッポの王女(Dounia & the Princess of Aleppo)」=写真②=。シリアのアレッポで暮らす6歳の少女・ドゥニア。紛争が街を襲い、安全な場所を求めて旅に出る家族。ドゥニアの持ち物は、「魔力」があるというニゲラの種だけだった。

シリア内戦前、賑やかでエネルギーに溢れていた街・アレッポの姿と、人々の希望が描かれている。

③Lonely Castle in the Mirror

日本からは、「かがみの孤城」=写真③=、「ブルーサーマル」=写真④=、「グッバイ、ドン・グリーズ!」「子供はわかってあげない」「パンダコパンダ」の5作品がラインナップ。オススメは、直木賞作家・辻村深月の同名ベストセラー小説を、原恵一監督が劇場アニメ化したファンタジーミステリー「かがみの孤城」だ。

不登校で家に引きこもる中学1年生の女子・こころ。ある日、自室の鏡が光り出し、別世界へと吸い込まれ…。

日本で昨年12月23日に公開された同作は、2月17日時点で興行収入10億円を超え、観客動員数も約81万人を突破。第46回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞し、第52回ロッテルダム国際映画祭に正式出品されるなど、世界が注目する話題の秀作だ。

全上映作品・詳細はオフィシャルサイトで。

④Blue Thermal

New York International Children's Film Festival
■3月3日(金)〜19日(日)
■会場:6ヵ所
①SVA Theatre:333 23rd St.
②Film Forum:209 West Houston St.
③DCTV:7 Lafayette St.
④Scandinavia House:58 Park Ave.
⑤Alamo Drafthouse Cinema:
 445 Albee Square West, Brooklyn
⑥Sag Harbor Cinema:90 Main St., Sag Harbor
■特別上映$20、1作品$17、オールアクセス・パス$475
https://nyicff.org

★上映作品抜粋 ◯丸数字は会場(上記参照)
・Ernest & Celestine: A Trip to Gibberitia
 3日6pm①
・Dounia & The Princess of Aleppo
 5日1pm①、12日1:30pm②

★日本作品(カッコ内は英題)
・かがみの孤城(Lonely Castle in the Mirror)
 11日5:45pm①
・ブルーサーマル(Blue Thermal)
 4日11am⑤、11日1pm①
・グッバイ、ドン・グリーズ!(Goodbye Don Glees!)
 4日1:30pm⑤、11日3:15pm①
・子供はわかってあげない(One Summer Story )
 5日3:30pm②
・パンダコパンダ(Panda! Go Panda!)
 4日11:15am⑤、11日11am①


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